大谷翔平 今年6月誕生の長男が「初めて球場に来た日に打った本塁打」 初観戦試合で豪快24号 “記念球”は無事に回収…三塁手前では指さしポーズ
◆米大リーグ ドジャース4―9レッドソックス(31日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(32)が31日(日本時間8月1日)、吉田正尚外野手を擁する本拠地・レッドソックス戦に「1番・DH」で先発出場し、左膝痛の欠場明けで出場2戦ぶりとなる一時逆転の24号2ランを放った。今年6月に誕生した第2子・長男が初観戦に訪れたゲームで5打数2安打2打点と躍動。チームは逆転負けを喫したが、記念の一発となった。
大谷が豪快アーチを放り込み、悠々と二塁ベースを蹴ると、右手で三塁側上段を指さし、手を振った。1点を追う5回2死二塁。カウント2―1から左腕モランの甘く入ったチェンジアップを完璧に捉えると、角度24度、今季の上位6番目となる打球速度112・1マイル(約180・4キロ)の一撃は右翼スタンドへ。出場2戦ぶり、逆転の24号2ラン。着弾を見届けると、大谷が舌をぺろりと出し、頬を緩めた。左膝痛による欠場明けとなった一戦での“ひと安心弾”となった。
特別な意味を持つ記念すべきアーチとなった。右翼席で大谷の本塁打球をキャッチしたルイス・ゴメスさん(29)は、その後に本人の希望を受け、サイン入りバットなどの記念品とボールを交換したという。三塁側のバルコニー席を指さし、手を振っていた大谷。この日は、今年6月に誕生した大谷の第2子・長男の初観戦デーだったといい、ゴメスさんは「翔平の生まれたばかりの赤ちゃんが初めて球場に来た日に打った本塁打だと聞いてね。本当は手元に残したかったけど、一生に一度あるかないかの機会だから迷いはなかったよ」と証言。大谷にとっての“記念球”は、無事に回収された。
状態は万全ではなくとも、躍動した。3点を追う4回先頭で迎えた2打席目は、左中間にはじき返し、二塁をオーバーランした後にややぎこちない足取りで帰塁。それでも“違和感”を感じさせまいと、塁上では左足をいつも以上に高く上げてパフォーマンスを披露した。さらにロハスの中飛では果敢に三塁へタッチアップ。左膝痛で欠場した翌日だったが、ロバーツ監督は「大丈夫だったと思う。特に何も報告は受けていない。翔平は問題ない」と無事を強調した。
強い責任感がにじむ。投手復帰の見通しが立たず、打者に専念する現状で奮闘する大谷。ウッドワード一塁コーチは「翔平は決して100%ではない。チームに『自分の状態が100%でなくても全力プレーできる』という姿勢を示そうとしている」と指摘。投手として“離脱後”は、走塁をセーブするどころか積極性がむしろ増している理由には「勝利に貢献したい思い、そして責任感の強さが表れている」と評価した。
日本人ではブルージェイズ・岡本、ホワイトソックス・村上に並ぶ24号。シーズン換算35発と、昨季より20本下回るペースだが、好調な後輩ルーキーたちについに追いついた。今後の起用については「状況を日ごとに観察して見極め、対応していくことになる。どの選手にとっても基本的には少しの休息を挟んでフレッシュな状態を保つことは、決して悪いことではない」とロバーツ監督。逆転負けは喫したが、チームを鼓舞し続ける背番号17の姿は、完全復調への期待を膨らませた。(竹内 夏紀)

