窮地に立つインファンティーノ氏は来年3月の“FIFA会長選”で4選を果たせるのか…英メディアは「新たな対抗候補が急浮上」と報じる
ここ数年、なにかと言動が物議を醸し、非難の対象となってきたスイス出身の同会長。北中米ワールドカップ期間中にはドナルド・トランプ米大統領との蜜月関係が問題視され、ワールドカップの出場枠を48か国から4年後さらに64か国へ増枠する案を軽率に明かすなど、バッシングの度合いは高まりばかりだった。
UEFAからは今回の騒動の責任を追及する声が上がっているが、FIFA内でのインファンティーノ会長の求心力にも陰りが見られる。会長の懐刀で、FIFAの首席顧問であるカルロス・コルデイロ氏は強い抗議の意思を示して辞任を表明。さらに同COO(最高執行責任者)であるケビン・ラムーア氏も「我々は何も知らされていなかった。たったひとりの人物によるプロジェクトであり、我々は騙されたのだ」と告発するなど、インファンティーノ会長は身内からも猛烈な突き上げを食らっているのだ。
そんななか、英メディア『talkSPORT』は「インファンティーノ会長への圧力が強まるなか、新たなFIFA会長の対立候補が急浮上」と銘打った特集記事を掲載。2016年にFIFA新会長に就任したインファンティーノ氏は、続く19年と23年の会長選では対立候補がいなかったため、無投票で選出された。それほど支持票数が圧倒的だったのだが、来年3月に開催される4度目の会長選は一筋縄には行かないだろうと見られている。
『talkSPORT』は「インファンティーノ会長の存在を脅かす有力候補に急浮上したのが、CONCACAFのヴィクター・モンタリアーニ会長だ。同会長は以前から将来的にFIFA会長を目ざす意思を示してきた」と説明。そのうえで「同氏に近い関係者は、当面の最優先事項はCONCACAF会長として再選されることだと明かすが、同氏がFIFA会長就任を狙っていることはサッカー界では広く知られている。現在カナダ出身のモンタリアーニ氏は、インファンティーノ氏と直接対決するか、あるいはインファンティーノ氏の辞任を促し、自らがより有利な形で会長選に臨むか、その両方の可能性を検討している」と伝えた。
加えて同メディアは「関係者によれば、今回CONCACAFがFIFAの民間資本への売却計画を強く拒否した背景には、UEFAとの足並みを揃え、将来的な支持票を確保する狙いもあった」と見立てた。「その結果、CONCACAF加盟41協会とUEFA加盟55協会を合わせて96協会の票がインファンティーノ氏に反対の立場を取っている。有力な対立候補が現れれば、会長選でインファンティーノ氏の再選を阻止できる可能性も十分にあるのだ」と力説する。
ほかにもパリ・サンジェルマン(フランス)のナセル・アル・ケライフィ会長やUEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長らの出馬を望む声があるが、両氏とも現時点で前向きではないと報じられている。レギア・ワルシャワ(ポーランド)のオーナーであるダリウシュ・ミオドゥスキ氏やCAF(アフリカサッカー連盟)のパトリス・モツェペ会長の名前も取り沙汰される。いずれにせよ、モンタリアーノ氏が出馬するとなば、やはり最強の対抗馬となるだろうか。
『talkSPORT』は「前回のFIFA総会で一時検討されたインファンティーノ氏への不信任決議については、現在ほとんど支持が集まっていない。多くの加盟協会は、会長選そのものが実質的な信任投票になると考えている」としつつも、「そのため、UEFA加盟協会の間では、インファンティーノ氏が実質的な議論もないまま再選される事態を避けるため、対立候補を擁立したいという声が強まっている」と補足した。
次回FIFA会長選への立候補受付は11月18日が締め切り。それまでの3か月間、水面下ではさまざまな組織や人物の思惑が交錯しそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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