W杯期間中は笑顔でツーショットに収まったインファンティーノ会長(左)とモンタリアーニ氏(右)。来年のFIFA会長選で一騎打ちもありえる!? (C)Getty Images

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 はたして、FIFA(国際サッカー連盟)を率いるジャンニ・インファンティーノ会長は再選を果たせるのか。2027年3月18日、モロッコの首都ラバトで開催されるFIFA会長選挙は特大の注目を集めそうだ。

 ここ数年、なにかと言動が物議を醸し、非難の対象となってきたスイス出身の同会長。北中米ワールドカップ期間中にはドナルド・トランプ米大統領との蜜月関係が問題視され、ワールドカップの出場枠を48か国から4年後さらに64か国へ増枠する案を軽率に明かすなど、バッシングの度合いは高まりばかりだった。

 そして大会後にすっぱ抜かれた“ワールドカップ権益売却計画”が致命的なマイナスポイントとなる。世界中のメディアやファンから「ワールドカップはみんなものだ」「私物化するな!」など批判が相次ぎ、UEFA(欧州サッカー連盟)やCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)が正式に反対意見を発表すると、AFC(アジアサッカー連盟)も遺憾の意を示した。ついに追い詰められた同会長は「分断を生んでしまった」と話して、計画の断念を決定したのだ。

 UEFAからは今回の騒動の責任を追及する声が上がっているが、FIFA内でのインファンティーノ会長の求心力にも陰りが見られる。会長の懐刀で、FIFAの首席顧問であるカルロス・コルデイロ氏は強い抗議の意思を示して辞任を表明。さらに同COO(最高執行責任者)であるケビン・ラムーア氏も「我々は何も知らされていなかった。たったひとりの人物によるプロジェクトであり、我々は騙されたのだ」と告発するなど、インファンティーノ会長は身内からも猛烈な突き上げを食らっているのだ。

 そんななか、英メディア『talkSPORT』は「インファンティーノ会長への圧力が強まるなか、新たなFIFA会長の対立候補が急浮上」と銘打った特集記事を掲載。2016年にFIFA新会長に就任したインファンティーノ氏は、続く19年と23年の会長選では対立候補がいなかったため、無投票で選出された。それほど支持票数が圧倒的だったのだが、来年3月に開催される4度目の会長選は一筋縄には行かないだろうと見られている。
 
『talkSPORT』は「インファンティーノ会長の存在を脅かす有力候補に急浮上したのが、CONCACAFのヴィクター・モンタリアーニ会長だ。同会長は以前から将来的にFIFA会長を目ざす意思を示してきた」と説明。そのうえで「同氏に近い関係者は、当面の最優先事項はCONCACAF会長として再選されることだと明かすが、同氏がFIFA会長就任を狙っていることはサッカー界では広く知られている。現在カナダ出身のモンタリアーニ氏は、インファンティーノ氏と直接対決するか、あるいはインファンティーノ氏の辞任を促し、自らがより有利な形で会長選に臨むか、その両方の可能性を検討している」と伝えた。