【今夜はLuckyFes Night】こっちのけんと、200億回再生の先で見つめる“自分らしい音楽”

<LuckyFes’26>の出演アーティストをゲストに迎えたLuckyFM特別番組「今夜はLuckyFes Night」にこっちのけんとがやってきた。
TikTokをきっかけにブレイクを果たし「はいよろこんで」が国内外で大ヒット、楽曲総再生回数200億回超という天文学的な記録を打ち立てたこっちのけんとは、アーティストとしてだけでなく、クリエイターや声優など多彩なフィールドで存在感を発揮している。
一方で、その飄々としたキャラクターや親しみやすい語り口の裏側には、音楽と真摯に向き合い続けてきた独自の歩みがあった。
学生時代に熱中したアカペラが現在の音楽活動へどのようにつながっていったのか、楽曲制作におけるこだわり、そしてアーティストとして大切にしている価値観、父親となったことで変化した生活や創作スタイル、初出演となるLuckyFesへの期待、影響を受けたアーティストたちについても率直な言葉で明かしてくれた。
大ヒットによって環境が大きく変わっても「好き」という原点を忘れず、自分らしい表現を追求し続ける彼のその飾らない言葉からは、今の活躍を支える等身大の人柄と音楽へのまっすぐな思いが見えてきた。

──(煙山ゆうアナ)「はいよろこんで」は、SNSを含む楽曲総再生回数が200億回を突破しているそうで、200億回はエグいですね。
こっちのけんと:ありがとうございます。エグいですよね(笑)。
──(煙山ゆうアナ)その後もアニメのタイアップ、ドラマ主題歌を担当、ディズニー映画に声優として出演…と活動の幅を広げてマルチに活躍されているわけですが、今更ながら、こっちのけんとさんは普段はどう呼ばれているんですか?
こっちのけんと:最近は「こちけん」に収束をみせていまして、一旦これにまとまりつつあります。最初は「こっちのけんとさん」だったり「けんとさん」だったり、尖っている人は「こっちさん」って言ったりいろいろでしたけど、最近はファンの皆さんも「こちけん」と呼んでくれています。
──(煙山ゆうアナ)そうなんですね。私もこちけんさんとお呼びしてもいいですか?
こっちのけんと:もちろんです、断る理由がなさすぎる(笑)。
──(煙山ゆうアナ)ありがとうございます。ということでこちけんさんは、すごく長く活動されている大御所感があるんですけど…、まだ数年なんですよね。

こっちのけんと:そうなんですよ。なんなんでしょうね。僕より結構な先輩の人とかにも丁寧な「さん付け」されちゃったりして、そういうのが多発するんです。デビューは2022年なのでまだ4年しか経っていないんですよ。それもあっという間で、4年間のうちのほぼ2年間は「はいよろこんで」だけでずっと走り切っていたというか、背中から風が吹いている勢いのまま行っていたので、実質体感としてはまだ2年目ぐらいなんです。
──(煙山ゆうアナ)あっという間だったんですね。
こっちのけんと:デビューって言っても「これ1本でいくぞ」っていうデビューの仕方ではなく、「まあ一旦最後のチャレンジぐらいでオリジナル曲を出してみよっか」みたいな感じだったんです。無理だったら無理でYouTubeとか、全部の楽器を自分の声だけでアカペラで演奏するようなこともやっていたし、バックコーラスのお仕事や映像の編集もやっていたので、副業的にアーティスト活動もしてみようっていうスタートで。なので最初の1年も、やる気がないわけではないんですけど、どこか片手間みたいなところも心のどこかにはあったんですよね。
──(煙山ゆうアナ)逆に、マルチに活躍しているからこその余裕が良かったのでしょうか。
こっちのけんと:そうですね。そんな感じでもあったから、4年目と言いつつも感覚としては2年目みたいな感じになっちゃっているんです。
──(煙山ゆうアナ)音楽活動を本格的に始めようと思ったきっかけには、学生時代のアカペラ活動があるんですか?
こっちのけんと:そうなのかな。アカペラをやっていたのはシンプルに好きというのもあるんですけど、ビートボックスとかボイスパーカッションやベースなど「楽器いらずで歌でできる」という事自体は「びっくり人間」だと思ったんです。人生において特技披露みたいな瞬間って結構あるから「これはコスパいいな」と思って、特技…要は「手に職をつけたい」みたいな感じで演り始めたんですね。楽譜も読めないし楽器も弾けないんですけど、一緒にアカペラをやっている人が元々吹奏楽部だったので、その友達から指導を受けながら4年間やっていくなかで、音楽についても詳しくなったんです。アカペラって、基本的に元の楽曲をアカペラ用にアレンジして演奏するんですけど、そこで「編曲する」という作業が必ず挟まるので、その感覚が自分に経験値として乗っかってきた結果、「自分で曲を作るならこういうのにしたいな」みたいなものが徐々に溜まっていったんです。で、どうせだったらオリジナルを1曲でも作ってみよっかな、みたいなところから始まったんですね。
──(煙山ゆうアナ)学生時代はアカペラの全国大会で2年連続優勝していますが、そこで音楽を生業にしたいっていう気持ちはなかったんですか?
こっちのけんと:いや、音楽を生業にしたいとは「思えてなかった」感じですね。「思いたかった」んですけど、J-POPの中で代表的なアカペラアーティストと言えばゴスペラーズさんとかRAG FAIRさんとか世代も離れていたし、アカペラグループでプロになるという道がまだ整備されていなかったから、「なるほど、これは学生で終わらせるものなのかな」みたいな感覚だったんです。で、一旦就職したんですけど、社会人をやっていると、やっぱり「全国大会で優勝させてもらえるぐらい努力してきた4年間がもったいないな」と思って。
──(煙山ゆうアナ)確かにそうですね。
こっちのけんと:営業先でカラオケを歌って「ちょっとうまいね」みたいなのって「なんだかな…」と思って。そこからYouTubeを始めたり曲作りを始めたりしたので、徐々に徐々に、ですね。
──(煙山ゆうアナ)小さい時から音楽にはたくさん触れてきたんですか?
こっちのけんと:そうかも。父がめっちゃ音楽が好きで、吉田拓郎さんとかの曲を車で流してたり、父方の祖父がスナックをやっていたので、ちっちゃい頃から年末年始は家族全員でカラオケを歌うみたいなのが恒例行事としてあったんです。そこで父から「けんと、これ似合うから」って曲をいっぱい授けてもらったんですね。
──(煙山ゆうアナ)すごいお父様。
こっちのけんと:そういうことがきっかけというか、生活の中で音楽は身近には感じていましたね。
──(煙山ゆうアナ)影響を受けた方というのは?
こっちのけんと:いっぱいいるんですけど…3人あげるとしたら、一旦、菅田将暉(笑)。あとオーイシマサヨシさんと岡崎体育さんですね。
──(煙山ゆうアナ)もっと上の年齢の方に憧れていたのかと思ったら意外でした。
こっちのけんと:いわゆる大谷世代に憧れを持って…それこそCreepy Nutsさんとかも好きですし。
──(煙山ゆうアナ)様々なクリエイティブな活動をする中で、パパ業もスタートとなりましたけど、やっぱり気持ちの変化って大きいですか?
こっちのけんと:大きいです。というか気持ちの準備の前に生活がガラッと変わりました。それこそ以前は徹夜をして曲を作るみたいな自分を追い込むスタイルだったんですけど、子どもが生まれてからはそんなこと言っていられないので、朝10時から午後3時ぐらいまでで作るので時間が真逆になりました。歌詞が浮かばない時は、以前は散歩に行ったり車運転しながら考えるみたいな時間もあったんですけど、それももう言ってらんない。
──(煙山ゆうアナ)「言ってらんない」が増えてきますね(笑)。
こっちのけんと:そうなんですよ。ただ、赤ちゃんをあやす時って、なんか適当に歌っていたりするんですよね。だから、赤ちゃんをお風呂に入れている時に自然と出てくるメロディーとか「これ結構いいかも」と思ったら、「覚えとこう」「今作ろう」みたいな、
──(煙山ゆうアナ)すごい。
こっちのけんと:身体を洗ってあげながら考える、みたいな自然発生的な作り方になっている気がします。
──(煙山ゆうアナ)「楽曲制作」と「子育て」は似ていると発言されているのを拝見したのですが、それはどういうことですか?

こっちのけんと:いろんな点で似ていると思うんです。曲も子供も自分のものって思っているけど実はそうでもなくて、曲もリリースされたり、子供も育っていって例えば保育園に入れることもリリースだとすると、あとは本人たちが成長していくだけだから、自分が関わることもなくなってくるようなところも似ているんですよね。楽曲に関してもプロモーションを頑張ったとて、結局曲の魅力が1番重要なので、なにより曲も子供も育む環境がめっちゃ大事だなと思いますね。
──(煙山ゆうアナ)曲も子供もいずれは自分の手を離れていくもの、そういう意識があるんですね。
こっちのけんと:自分は関わっているし自分が作ったもので家族ではあるけど、曲にも子供にも人格があって自分とは切り離して考えた方がいいとは思います。気が付いたら子供も曲も自分を超えてくれる時があるので、それを楽しみにしているって感じですね。
──(煙山ゆうアナ)父になったことで、音楽との向き合い方に変化はありましたか?
こっちのけんと:なんて言ったらいいんだろうな…自分が子供だった時も「いいこと言ってやろう」みたいな教科書的なものって全然入ってこなかったけど、さらっと言われたことが結構心に残っていたりするんですよね。なので、制作中に「いいこと言ってやろう」って思ったら負けで、自然と喋りながら「さっきの、良かったな」みたいなものを重ねていくようなことは、子供が生まれてから意識するようになっているかもですね。
──(煙山ゆうアナ)そんなご自身の子育て実体験を基に制作されたのが、6月26日に配信された最新シングル「だだ」なんですね。
こっちのけんと:ちっちゃい子がお父さんのことを「だだ」って言ったりするのもありますし、そもそも赤ちゃんって「ずっと駄々こねてる」ばっかだし、「駄々こねてずっと泣いてるじゃん」って言っている親も、言うたらわがままで駄々こねているわけで、そこらへんをタイトルに置きたいなと思って「だだ」です。
──(煙山ゆうアナ)このタイミングで、子育ての曲を作ろうと?
こっちのけんと:いろんなタイアップをやらせていただいている中で、久々に自分のためだけに自分の曲を作ろうと思った時に、僕は自分の人生から切り抜いていかないと曲は作れないので、家族とか赤ちゃんのことになったって感じです。てか、赤ちゃんでずっと忙しすぎて他のこと考えらんない(笑)。
──(煙山ゆうアナ)成長したお子さんに聴いてもらいたいですね。
こっちのけんと:そうですね。また変わっていくでしょうから、タイムカプセル的な曲になれたらいいなと思っています。
──(煙山ゆうアナ)「だだ」のミュージックビデオもすごく面白いんですよね。
こっちのけんと:緑頭で緑メガネをかけた赤ちゃんが出てくるんですけど、やっぱ可愛くて。なんなんでしょうね、ほぼ自分を見ているかのような、可愛さもありつつ不気味さもありつつ(笑)。MV撮影日に美術さんが作ってくれたのを見てめちゃくちゃ笑いました。細かくて、目をつぶったりもして。
──(煙山ゆうアナ)そしてマルチクリエイターとしても活躍するこちけんさんは、昨年は声優デビューも果たしましたよね。
こっちのけんと:ありがとうございます。そうなんです。やらせていただきまして。めっちゃ緊張しました。
──(煙山ゆうアナ)ディズニーの映画『ズートピア2』日本版のオリジナルキャラクターで、ズートピアのテレビニュースを報道するアナウンサーの「ケント田貫(けんとたぬき)」を熱演されましたが、映画を見始めたらすぐに登場するんですよね。
こっちのけんと:いや、びっくりしました。いやなんか一言だけぐらいだろうなと思っていたら、「あれ、セリフがこんなにある」みたいな。
──(煙山ゆうアナ)まあまあの長台詞でしたよね。
こっちのけんと:そうなんです。これちょっと頑張らなきゃなと思って、役作りなんかできませんから、一旦思うがままにやらせてもらおうと思って。初めての試写会というか、声優さんたちも集まって制作陣で1回観たんですけど、自分のシーンになると汗止まんなくなって「やばい、早く終わってくれ、苦しい…」みたいな(笑)。周りはもう知っている声優さんだらけだし。
──(煙山ゆうアナ)声優デビューが決まった瞬間ってどんな気持ちでしたか?
こっちのけんと:憧れもあるし、やってみたさもあったので、「やってやるぞ」というよりかは「一旦失礼します」って感じ。もちろん全力を出すんですけど、自信もないし、やったこともないし、正解もわかんないし。でも声を使った仕事…ナレーションとかもそうですけど、自分の声を聞くのも好きなので、なんか「新しい自分の声の出し方が見つかるんだろうな」ってワクワクしてました。
──(煙山ゆうアナ)次チャレンジする機会があったら、どんなキャラクターをやってみたいですか?
こっちのけんと:化け物をやりたいです。「喋ってんのか?こいつ」ぐらいの「うわー」みたいな。なんだろうな…その、正解がないキャラクターの方がいいなと思って。今回のキャラはアナウンサーだったから、なんとなく正解がありそうでしたけど、正解がないようなキャラクターだったら自分はどうやるんだろうって。
──(煙山ゆうアナ)いいですね。楽しみ。アニメと言えば、2025年リリースの「けっかおーらい」がアニメ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』のオープニングテーマになりました。
こっちのけんと:初めてのアニメタイアップでしたけど、元から『僕のヒーローアカデミア』も好きだし、そのスピンオフ作品の「ヴィジランテ」もめっちゃ好きで読んでいたので、まさかお話をいただくとはって感じでした。
──(煙山ゆうアナ)特に好きなキャラクターっていますか?
こっちのけんと:ちょっと悩むな。僕がひねくれているので、アニメや漫画だとマイナーなキャラだったり主人公ではないところが好きになる癖があるんですけど、だけど「ヴィジランテ」に関しては、主人公の灰廻航一がすごい好きで。
──(煙山ゆうアナ)ほー、なるほど。
こっちのけんと:そもそもスピンオフなので、主人公とはいえマイナーキャラで、人のことを助けたいけれど、自分に全く自信がなくて能力もないっていう。「能力ないけど助けたいと思っている人」と「人を助けたいとは思っていないけど助けられる能力がある人」って、どっちが正義でヒーローなんだろう…みたいなところを考えさせられるんです。僕も音楽が好きだけど、楽器も弾けないし楽譜も読めない。能力はないけど、でもなんか音楽で人を助けたい…みたいなところがあるから、自分はこのまま行ってもいいんだな、と主人公に背中を押された感じはあったので、それでめっちゃ好きになりました。
──(煙山ゆうアナ)歌詞も主人公の気持ちに寄り添って書いたんですか?
こっちのけんと:そうですね。でも、あの作品って主人公の気持ちが出るというより、主人公の周りのキャラクターたちが主人公のことを思っている言葉の方が多いイメージがあったので、どちらかというと、主人公の周りに自分がいる想定で作った感じでした。
──(煙山ゆうアナ)そこから主人公の姿が浮かび上がるっていうのが素敵ですね。
こっちのけんと:本人もまだ主人公というかヒーローとしての自覚があんまりなくて、難しいことを考えずに人のことを助けちゃっているところがあるから、周りから見た方がわかりやすいなと思うんですね。
──(煙山ゆうアナ)NHK Eテレの子供向け番組『The Wakey Show』のEDテーマ「それもいいね」や、ドラマ『ちょっとだけエスパー』の主題歌「わたくしごと」などタイアップも盛り沢山ですが、「わたくしごと」の歌詞の「君と話した 少しの嘘が 僕を苦しめた」という一節に、私、凄く共感していたんです。
こっちのけんと:めっちゃわかります。2番のすげえ細かいところですね。
──(煙山ゆうアナ)ああいう歌詞って、どういうところから浮かぶんですか?
こっちのけんと:主人公の気持ちになったり、時に自分でもよくあるんですけど、「何か隠し事をしながら人とコミュニケーションを取った方がうまくいく」から「なんか嘘をちょっとずつ交えちゃう」みたいなことが人間らしいというかね。で、その人間らしさを出すための歌詞ってなんだろうと思った時に、足元に戻るというか、「なんで苦しいんだろう…そうか、俺、嘘ついてたからだ」みたいな。「元気じゃないのに元気ぶって、無理しちゃっている感じ」を出せたらいいなと思って、その歌詞にしたんです。
──(煙山ゆうアナ)直接お話を聞けて嬉しいです。
こっちのけんと:でもほんとよくあるんですよね。友達や家族間でもあるし自分自身にもある。ホントは疲れて眠いのに「疲れてないし、頑張ってワールドカップ観よう」みたいな(笑)、自分に嘘をついて勘違いさせて「いけるいける、観れる観れる、応援できる」って(笑)。人間というか生活上の生きづらさって、そういう小さなところから生まれることを表現した歌詞です。
──(煙山ゆうアナ)こちけんさんの気持ちや体験がそのまま歌になっているんですね。
こっちのけんと:岡崎体育さんが「いい曲はいい人と共に」って歌詞を歌っているんですけど(「エクレア」)、そうだなと思って。結局いい歌詞を書こうと思っても、自分の中にある言葉でしか書けないから、だったらいい人にならないとやっぱ書けないし、逆に辛い経験をしていないと辛いことも書けない。そういう意味でも、自分の強みとして残していくようにはしていますね。
──(煙山ゆうアナ)人間らしい音楽だなと思います。これからやってみたいタイアップってありますか?
こっちのけんと:まだやったことがないことで言うと映画の主題歌とか。イメージするとやっぱり作り方が全く違うと思うんです。ドラマなら毎週流れますし、曲単品でも楽しめる方がいいなと思うけど、映画の主題歌って最後の大オチの部分を担わないといけないので、観終わった読後感を促進させてあげれるような曲というのは、これまでと違う感覚で作らないといけないなと思って、やってみたさはあります。
──(煙山ゆうアナ)すごく気になります。
こっちのけんと:僕は基本的にアップテンポな曲が多いけど、映画のエンディングって結構バラードチックなものが多いイメージもあるので、そういう時に自分はどうするんだろうなみたいなのは、すごい楽しみ。

──(煙山ゆうアナ)そんなこちけんさんですが、今年の6月13日に30歳になったんですよね。
こっちのけんと:そうです。やっとでございます。30歳になるのが遅い。
──(煙山ゆうアナ)え?どういうことですか(笑)?
こっちのけんと:どっしり構えている性格なので、20代っていうのが自分の性格に合ってなさすぎて、早く40〜50代になりたいっていう気持ちがずっとあったので。
──(煙山ゆうアナ)達観してる(笑)。
こっちのけんと:19歳ぐらいの時に思ったんです。18歳で上京して「東京楽しい」っていう1年間を一旦過ごしたんですけど、気がついたら19〜20歳ぐらいの時に三軒茶屋にあるキャロットタワーの最上階の展望デッキで小1時間ゆっくりするのが1番好きになっていて、「1年間楽しかったけど、俺はこっちがいいな」って。周りを見たらおじいちゃんおばあちゃんばっかなんだけど(笑)。
──(煙山ゆうアナ)そこに到達するには、まだ早い(笑)。

こっちのけんと:忙しさも刺激としては楽しいんですけど、基本としては「ホームポジションにどっしりしたい」みたいなのがあって、早く歳を取りたかったから、やっと30歳になれたって感じですね。
──(煙山ゆうアナ)ようやく精神年齢に実年齢が追いついてきた?
こっちのけんと:いや、それでいうとまだ。もうほんと61歳ぐらいがちょうどいいと思って。
──(煙山ゆうアナ)精神年齢は61歳?
こっちのけんと:還暦迎えて1年後ぐらいの感じ(笑)。
──(煙山ゆうアナ)キレキレのダンスも踊るのに(笑)。
こっちのけんと:ギリギリダンスは還暦を超えても赤いちゃんちゃんこを着てやりたいですね。
──(煙山ゆうアナ)さて、6月28日には大手町三井ホールでワンマンライブ<いっぽにほ>が開催されましたが、これは1年半ぶりのワンマンだったんですよね?
こっちのけんと:そうなんですよ。精神年齢が61歳なもんで、時の流れがちょっとおかしくなっちゃって。そういえばライブしてないなと思ってやったら1年半経っていた(笑)。
──(煙山ゆうアナ)<いっぽにほ>という可愛いタイトルが付いていましたが、ここにはどういう思いが?
こっちのけんと:20代の自分を振り返った時、「はいよろこんで」や「死ぬな!」といった楽曲のおかげで、飛び級した音楽活動をやらせてもらっていたなという印象があったんです。それこそ「紅白歌合戦」やLuckyFesのような大きなフェスにも出させていただいて、本当は自分じゃ集めきれない何千人というお客さんの前でライブをすること自体、僕の中では「飛び級」だったので、ここでちょっと改めて少ないキャパから頑張っていくぞという自分のストーリーで納得していきたかったんです。ただ「初心」というと戻り過ぎてしまうから、一歩二歩ぐらいまでを含めたライブをしたいなと思って。
──(煙山ゆうアナ)着実なキャリアを積み上げてきていると思うのですが、ご自身では飛び級の感覚だったんですね。
こっちのけんと:そうですね。どっしり構えすぎちゃってる分、そのように見ていただけているのはすごく嬉しいんですけど、やっぱり経験値としてはまだ足りないなというかLVは上がっていないから、まずは「LV1の町からやっておきたい」という感じ。
──(煙山ゆうアナ)LuckyFesも楽しみです。こちけんさんは8月11日(火・祝)のWING ATAGEトップバッターで登場されますが、初登場ですよね。LuckyFesって知っていました?
こっちのけんと:もちろんめっちゃ知ってました。というか、いろんな先輩アーティストさんが「すごくいいよ」って言ってて、「出させてもらいたいな」ってずっと思ってた。とにかくご飯が美味しいって話を方々からも聞いていて、なんか「ラッキーダイニング」みたいな名称がついてるぐらい。
──(煙山ゆうアナ)おー、よくご存知ですね。飲食も「ラッキー」なんですよ。
こっちのけんと:そもそも茨城県がそうですよね。生産地としてもめっちゃ有名なものが多くて、レモンとかメロンとか緑色のものもめっちゃ育ててて、緑人間としてはありがたい土地。なんで僕はそこで生まれてないんだってぐらい(笑)。
──(煙山ゆうアナ)第2の故郷ぐらいに思ってもらえたら嬉しい。
こっちのけんと:いや、そうなんすよ。だからやっぱ食事は楽しみすぎて。お腹いっぱい状態でも、こういう夏フェス・お祭りみたいな時に食べたくなっちゃうのは、やっぱ焼きそばかな。蓋の裏っかわに紅ショウガの赤い色ついてるぐらいの焼きそば…腹パンパンになるまで食べたいですね。

──(煙山ゆうアナ)緑といえば、やはり「メロンまるごとクリームソーダ」ですね。
こっちのけんと:出たー。もちろん知ってます。1回食べたことあるんです。あれ、法律に引っかかるんじゃないかってぐらい美味しいですよね。褒め言葉ですけど、あれ、めっちゃバカなんですよ(笑)。メロンが丸ごとちょっとシャクシャクってなっているシャーベット状態のところにソーダとアイスクリームが入っていて「何これ」と思って。
──(煙山ゆうアナ)背徳感はえぐいですよね。
こっちのけんと:本当、あれ家でやりたいけど、多分べっちょべちょになっちゃうから、LuckyFesで服とか汚れてもいいぐらい掻き込みたい。2個ぐらい行きたいな。涼しくもなるし。

──(煙山ゆうアナ)ちなみに暑さはいかがですか?
こっちのけんと:めっちゃ苦手です。暑がりだし汗止まんなくなっちゃう。今回のワンマンライブで作らせてもらった衣装が、上が長袖で短パンなんですけど、穴が開いているスポーティーなやつで涼しそうなので、それで闘おうかな。
──(煙山ゆうアナ)LuckyFesは総勢100組以上のアーティストが出演しますが、気になるアーティストはいますか?
こっちのけんと:いっぱいいますよ。同じ8月11日で言うとハラミちゃん。この前ハラミちゃんのラジオに出させていただいたんですけど、フェスでは「ずっとメドレーで弾く」って言っててすごい楽しみ。交友関係で言うと8月10日のオーイシマサヨシさんと鈴木愛理さんはプライベートでも仲良くさせていただいているので、この2人が連チャンで出るのはファンにとっても熱いですよね。その後のウルフルズ、アンジュルムも最高だし。
──(煙山ゆうアナ)こちけんさんのステージを楽しむにあたって、私達の心得はありませんか?

こっちのけんと:心得? なんか緑色のものを身につけていただきますと、僕の体力が回復します(笑)。なければ芝生があるから大丈夫なんですけど(笑)。緑色のものは、僕のグッズのタオルとかじゃなくていいです。自分の好きなアーティストが緑のものを出してたら、それを持ってきていただけると、「あ、その人も緑を使っているんだ」みたいになって僕のテンションも上がります(笑)。
──(煙山ゆうアナ)最高ですね。
こっちのけんと:LuckyFesの参加は初めてというのもありますし、今回はトップバッターだからこそ、このフェスを盛り上げるための起爆剤になれればなと思っているので、1曲目からぶっ飛ばしていきたいな。どうぞ心待ちにしていただければと思います。よろしくお願いします。

編集◎烏丸哲也(BARKS)
「だだ」

2026年6月26日リリース
2026年7月16日(木)放送:こっちのけんと

radiko:https://radiko.jp/#!/ts/IBS/20260716230000
podcast:https://radiko.jp/podcast/episodes/11fa1ec7-a412-40e5-b0cb-a4c95cd96070
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