◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント1回戦 スペイン3―0オーストリア(2日、ロサンゼルス競技場)

 スペインが優勝した10年南アフリカ大会以来の決勝トーナメント(T)での勝利を挙げた。序盤からお家芸ともいえるボールポゼッションとパスワークで支配。猛攻で新星のFWヤマル(バルセロナ)を軸にオーストリアゴールに迫った。

 試合が動いたのは前半36分。左クロスにFWオヤルサバル(Rソシエダード)が反応すると、左足で先制ゴール。日本代表MF久保建英の同僚の今大会3点目で完全に主導権を握った。

 後半もスペインペースで試合が進み、ヤマルが5本以上のシュートを封じられるが、相手の守備陣を引きつけた。後半21分はDFポロ(トットナム)がクロスに合わせて追加点。さらにオヤルサバルがこの日2点目を決めてダメ押しした。オヤルサバルが「相手はフィジカルの強いチームで、戦いにくかったが、自分たちは良い試合をした。突破できてうれしい」と振り返ると、デ・ラフエンテ監督は「あらゆる面でほぼ完璧だった」と胸を張った。

 守備でも無失点に抑えW杯では前回カタール大会から続き5試合連続。GKシモンは連続無失点試合でイタリア代表のレジェンドGKゼンガに並び、さらに連続無失点時間は519分でゼンガを超える新記録となった。

 1次リーグの初戦カボベルデ戦では引き分けに終わったスペインだが、完全にエンジン全開。4大会ぶりの世界一へ、決勝T2回戦ではポルトガル―クロアチアの勝者と対戦する。

 ◆スペイン(13大会連続17度目) FIFAランク2位。W杯は2010年大会で初優勝。欧州選手権は4度優勝(1964、08、12、24年)。22年12月からルイス・デ・ラフエンテ監督(64)が指揮。主な選手はMFロドリ(マンチェスターC)、FWヤマル(バルセロナ)。首都マドリード。人口4800万人。