リートの投資対象はオフィスビルや住宅、老人ホームなど多岐にわたる(C)日刊ゲンダイ

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【マネーの教科書】#112

「フラット35」が初の3%超え…マンション高騰・金利上昇で「家が買えない」と子育て世代から悲鳴

 東証リート(不動産投資信託)指数は1年ぶりの安値を更新し、リートの分配金利回りが上昇している。

 不動産投信情報ポータルの「JAPAN-REIT.COM」によると、6月22日時点の「REIT平均分配金利回り」は、5.12%となった。

 個別に見ると、分配金利回り6%を超えるリートが14銘柄、5%台は23銘柄ある。

 東証リート指数は年初から下落が続いているが、背景には金利の上昇がある。

 リートは投資家から集めた資金に加えて、借入金を利用して物件を購入しているため、金利が上昇すると利息負担が増える。その結果、リート価格の下落につながるわけだ。

 しかし、直近のリート指数には、底打ちの気配もある。

 6月5日には1752まで下落したが、6月15日には1809まで戻している。今後さらに回復が続くとすれば、分配金利回り6%超えのリートがゴロゴロしているいまは投資のチャンスともいえる。

 投資する際には、どんな物件が組み入れられているかを確認したい。リートには投資対象によって3つの種類がある。総合型、複合型、特化型だ。

 そもそもリートの投資対象には、オフィスビル、住居、ホテルなどさまざまなものがあるが、3種類以上の資産を組み合わせているのが総合型、2種類が複合型、1種類が特化型となる。

 資産の種類によって、賃料や物件価格に影響を及ぼす要素は異なるため、複数の資産に投資をするリートのほうが分散効果は高く、安定した分配金が期待できる。一方で特化型は、分散効果の面では総合型や複合型より低くなるが、特定分野の資産に集中投資することで、その分野が人気になれば、高いリターンを狙うことができる。たとえば、ヘルスケア&メディカル投資法人は投資資産の75%を老人ホームが占める。分配金利回りは6.11%と高い。

 分散効果をより高めたい場合には、東証リート指数に連動するETFを購入するのもいい。

 たとえば「MAXIS Jリート上場投信」の分配金利回りは4.86%。

「個別銘柄を選ぶのは難しい」と感じる人には向いている。ETFには、オフィスビル、住宅、物流施設など、特定の分野に特化したものもある。一度、チェックしてみてはどうだろうか。

(向山勇/ジャーナリスト)