脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「ライブがいいのは、そこに人間がいるから」と題した動画を公開した。動画では、オンラインで手軽に情報が得られる現代において、生身の人間が集まる「ライブ」の場が持つ圧倒的な価値と、その背後にある奇跡について語っている。

茂木氏は冒頭、「人間がいるってのがすごいことだと思う。今の時代ね」と切り出し、進化の過程を経て我々が存在すること自体のレアさを指摘した。その具体的な例として、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手や、試合に熱狂するファンの存在を挙げた。野球というスポーツにおいて卓越した技術を身につけるため、並々ならぬ努力を重ねてきたプロフェッショナルたちが一堂に会する現場について、「そこにそういう人たちがいるということの奇跡。これがすごいと思う」と述べ、圧倒的な熱量が生まれるメカニズムを解説した。

さらに茂木氏は、クラシックのオーケストラやポップスのコンサートを例に挙げ、生演奏が人々の心を打つ理由を紐解いていく。幼い頃から楽器の練習に打ち込み、音楽大学を経て狭き門を突破した一流の音楽家たちや、全体をまとめ上げる指揮者が集結する舞台裏に言及。「すごい人たちが集まっているという、その生身の人間が集まっている状況ってのがすごい」と語り、一つのステージが完成するまでに費やされた膨大な時間と労力の結晶に対して、人々が感動を覚えるのだという見解を示した。

最後に茂木氏は、インターネットを通じて画面越しに様々な情報が手軽に得られる現代において、人々が足を運んでまでライブに意味を見出す理由を総括。「そこにそれだけ人間が集まっているから。我々にとってかけがえのない、何か奇跡がそこにあるから」と結論づけ、「生身の人間が集まっているってことはやっぱり奇跡だなと、私は改めて思う」と、人間が交差するライブ空間の尊さを強く訴えかけた。

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