南仏アビニョンで行われている、ドミニク・ペリコ被告の裁判で証言するジャンピエール・M被告(左)を描いた法廷画(2024年9月11日作成)。(c)Benoit PEYRUCQ / AFP

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【AFP=時事】鎮静剤で妻の意識を失わせ、インターネットで募った男72人にレイプさせたとして起訴されたフランス人ドミニク・ペリコ(Dominique Pelicot)被告(71)の裁判で17日、手口を伝授されたとする共同被告が証言し、自分は厳罰に値すると述べた。

 フランスを震撼(しんかん)させた集団レイプ裁判で、ペリコ被告は先月離婚した元妻ジゼル(Gisele)さん(71)に対し、2011〜20年の約10年にわたって、鎮静剤を投与しては意識を失わせ、インターネットで募った男らにレイプさせたり、自らレイプしたりしたことを認めている。

 同裁判で17日に証言したジャンピエール・M(Jean-Pierre M)被告(63)は、共同被告50人中唯一、ジゼルさんに対するレイプには関与していないとされるが、同様の手口で自分の妻をレイプしたり、ペリコ被告にレイプさせたりしたとして起訴されている。

 ペリコ被告から鎮静剤を譲り受けたというジャンピエール被告は「私は今、刑事施設にいて、それに値する」「非常に恐ろしいことをした。私は犯罪者であり、レイプ犯だ」と述べ、「厳罰を望んでいる」と続けた。

■「妻を愛している」

 ジャンピエール被告は、幼少期に父親から虐待を受けていたと証言。「私の子ども時代は恥とアルコール、セックス、そして多くの沈黙で満ちていた」と語り、「父親からひどいことをされていた。性的虐待だ」と述べた。

 さらに、きょうだいで父親に釣りに連れて行ってもらおうとすると、オーラルセックスを強要されたと説明。妹が泣き出すと「それに慣れていた」自分が引き受けたと話した。「母は私たちを守ろうとしたが、酔っていた」と付け加えた。

 ジャンピエール被告は33歳で妻と出会って以降は「幸せな生活」を送っていたと述べた。妻も先週、法廷で幸せな結婚生活だったと証言している。

 ジャンピエール被告は「妻を愛している」と述べた。

 ジャンピエール被告は、ペリコ被告の自宅がある人口6000人の村マザン(Mazan)から、約50キロ離れた場所に住んでいた。妻に対する計12回のレイプまたはレイプ未遂で起訴されており、うち10回にペリコ被告が参加したとされる。

【翻訳編集】AFPBB News

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