重音テトのブレスや高音の歌いまわしがリアルな1曲『ビレイグ』トラップミュージックを思わせる音使いに「トラップすこすこ」の声

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 今回紹介するのはMELORKERさんが2024年8月11日に投稿した「ビレイグ」だ。

文/村上麗奈

 今年、Halから名義変更したMELORKER。ニコニコ動画ではおよそ1年ぶりの動画投稿となる。

 それまでメロディアスでポップなボカロ曲や、どこか軽快さのあるリズミックなダンスミュージック、ロックチューンを投稿してきたMELORKER。これまでに発表した楽曲数は決して多くないながら、ボーカロイドによる歌声を活かしつつ様々なジャンルの楽曲を発表してきた。

 今回投稿された楽曲「ビレイグ」は重音テトSVによる歌唱。

 重音テトSVは、より人間に近い息遣いや高音の歌唱などが注目され昨今のボーカロイドシーンをにぎわせているが、「ビレイグ」でもブレスや高音に移り変わる際の歌いまわしなどからそのリアルさを感じられる。

 トラップミュージックを思わせる音使いは重厚で、片目をおさえたテトの厚塗り風イラストの印象もあり、どこか恐ろしい雰囲気を醸し出している。
 これまで多くのジャンルの楽曲を発表してきたMELORKERだが、振り切ったトラップの音作りは、名義変更前後の空白の期間を経た進化を感じさせる。

 トラップミュージックをはじめとするダンスミュージックでは、ボーカルはあくまでも楽器のひとつとして、あまり目立たない処理をされることも多い。しかしMELORKERの楽曲は、歌モノであるということが強調されている。

 「ビレイグ」も例外ではなく、テトの細かな息遣いや歌いまわしがよく活きる音のバランスになっており、重厚な音使いでありながら聴きやすく仕上げている楽曲だと言える。

■ infomation

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