小泉進次郎氏

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 元財務官僚で経済学者の高橋洋一嘉悦大教授が17日、YouTubeチャンネルを更新。自民党総裁選(27日投開票)の票読みを語った。

 これまでも高市早苗氏が伸びることを予想していた高橋氏は、各メディアの情勢分析に「高市さんが討論会とかに出たら、圧倒的なロジックがあるし、パワーもあるから、伸びるでしょうって言ったけど、そんなに間違っていなかった」と自負した。

 しかし、予測できなかった点が小泉進次郎氏。「小泉ジュニアは議論があまりできないから、メッキが剥がれるでしょうって言ったのもその通りなんだけど、メッキの剥がれるスピードが早い。こんなに早く剥がれちゃうのかな。もうちょっともつんじゃないかなと思ったけど」「ネットで拡散されて、ものすごい評判が下がっている」と苦笑。「小泉ジュニアの票は結構、石破(茂)さんに行く。それで石破さんは粘っている」と付け加えた。

 その上で、読売新聞が発表した情勢を元に、票読みを開始。現状では、国会議員票は高市早苗氏123、石破茂氏123、小泉氏105とし、未定・未回答が91としているが、「この91は旧安倍派が多い。高市、石破になったら、多分、高市さんに入れるよ」と話した。

 党員票は、高市94、石破97、小泉60となっており、「小泉さんが『こんなに?』ってくらい、ガンッと下げてる。ビッグ3と言いつつ、ちょっと遅れかけてますね。このまま行くと高市、石破になっちゃうかもね」と、第1回投票での小泉氏敗北を予想した。

 高市氏、石破氏での決戦投票となった場合、3位以下の票がどちらに流れるかは「分かりにくいね」という高橋氏。「小泉氏の票は石破氏に行きますね。その意味では、高市さんは4位以下の票をすごく拾わなきゃいけないね」と石破氏の有利を語った。

 一方で、高市氏を推す高橋氏は「弁が立つとか、女性初とかというのが影響が出るかもしれないけど、国会議員票では過去のしがらみみたいな話も残るかもしれない。どっちに転ぶかはわかりにくい」とした。

 さらに解散総選挙を考慮した場合についても考察。「次の顔としては、高市さんの方が石破さんよりいい」としつつ、石破氏が小泉票を得て当選した場合は、小泉氏を重要閣僚に抜てきすると予測。「石破さんは自分では無理だけど、選挙の顔に小泉ジュニアを使う手はある」とも話し、決選投票のキーマンが小泉氏であるとした。

 もう一人のキーマン、麻生太郎氏が「石破さんが大っ嫌いなんだよ。高市さんも好きじゃないけど、石破さんは大嫌い。そういうのがどういう風に働くかは分からない」とまだ不確定要素もあることを抑えた。