長年のライバル関係にある日本と韓国。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)/(C)Getty Images

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 9月、北中米ワールドカップ(W杯)出場を懸けたアジア最終予選がついにスタート。2018年から森保一監督が指揮を執る日本は、中国に7−0、バーレーンに5−0といずれも圧勝した。

 一方、今年7月にホン・ミョンボ監督が再任した韓国は、パレスチナとの初戦でまさかのスコアレスドロー。続くオマーン戦も82分まで1−1と大苦戦を強いられながら、最終的には3−1で新体制初勝利を挙げた。

 両国は長年のライバル関係にあるだけに、英紙『The Guardian』が「アジアの大物同士のあまりに対照的な戦い」と報じるなど、複数の海外メディアが比較を展開するなか、韓国メディア『News1』が「遠ざかる日本サッカー」と題した記事を掲載。次のように綴っている。

「韓国サッカーとは異なり、“ライバル”日本はますます発展している。協会の行政能力、国際外交、代表チーム運営など、様々な面で一歩ずつ良くなっている。後退し、厳しい非難を受ける韓国とは異なる姿だ。日本はサッカーのインフラ、ユースの育成方法など、根本から違う。最近では、A代表チームに関しても韓国と徐々に格差を広げている」
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 同メディアはそのうえで、「選手団支援でも両協会は違いを見せた」と説明。待遇面に焦点を当てている。

「主に欧州で活躍する選手でチームが構成された日本は、ベルギーに集まり、チャーター便で日本へ移動した。自国で初戦を戦った後、中東に移動する状況にも違いがあった。韓国は試合後、休みを挟んでからカタールのドーハを経由してオマーンに移動した。一方、日本は中国戦の大勝後、チャーター便ですぐにバーレーンに移動した」

 そして最後に「アジアの王座を争う両チームの最も大きな違いは持続性だ」と指摘。「韓国はチームスタイルに一貫性がない。対して日本はカタールW杯以後、再び『W杯優勝』を目標に掲げ、指揮官に力を与えながら一歩一歩進んでいる」と締め括った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部