うちは「Wi-Fi」がないのですが、小学校に入学すると自宅に「ネット環境」が必要と聞きました。契約すると費用ってどれくらいかかりますか?

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小学校でもタブレットが支給され、宿題や復習にタブレットを使用するケースが増えてきています。タブレットの使用にはWi-Fiが必要で、ネット環境を整備しなければならない家庭もあるでしょう。そこで本記事では、インターネットの種類と月額費用相場を紹介します。インターネットの種類と費用を把握したうえで、自宅のネット環境整備に役立ててください。

自宅で利用するインターネットの種類と費用相場

ここからは、自宅で利用できるインターネットの種類と費用相場を紹介します。
 

光回線

光回線とは、光ファイバーを利用した高速かつ安定した通信回線を指します。光ファイバーは石英ガラスやプラスチックでできたケーブルで、光の反射や屈折を利用してデータを転送する仕組みです。従来の電話回線やADSLよりも速い通信速度を実現し、長距離の通信でも高い品質を維持します。
また、光回線の特徴として、大量のデータ通信が必要な場面でも安定した通信が可能な点が挙げられます。例えば、オンラインゲームや高品質な動画のストリーミング、複数人でのオンライン会議など、大容量のデータをやり取りする状況でも問題なく利用できます。光回線は有線接続であるため、Wi-Fiに比べて通信の安定性が高く、家庭用のインターネット回線に向いているといえるでしょう。
さらに、光回線は月額料金が固定されていることが多く、通信容量に制限がない点も大きな魅力です。スマートフォンやモバイルルーターのように、一定のデータ通信量を超えると通信速度が制限されるなどの心配がなく、気兼ねなくインターネットを楽しめます。光回線を無線LANルーターに接続してWi-Fi環境を整えれば、スマートフォンやタブレットのデータ通信量の節約も可能です。
光回線の導入には、一般的に工事費用がかかります。初期工事費用は通常1万円から3万円程度ですが、プロバイダーや契約内容によって異なります。一部のプロバイダーでは、キャンペーンなどで工事費用が無料または割引されることもあります。工事費用の支払い方法も分割払いが可能な場合が多いので、契約前に確認しておくと良いでしょう。
なお、光回線の費用相場は、表1のとおりです。
表1

A社 月額3850円~ B社 月額4378円~ C社 月額4290円~

出典:各社公式サイトより筆者作成
 

ホームルーター

ホームルーターは、モバイル回線を使ってインターネットに接続する自宅据え置き型のルーターです。コンセントに差し込むだけでWi-Fiの電波が発生し、自宅でインターネットが使えるようになります。
ホームルーターはコンセントを電源にするため、充電切れの心配はありません。また、ホームルーターはモバイルルーターに比べてアンテナ感度が強く、広範囲にわたり安定した通信が可能です。同時に多数の機器を接続でき、家庭内でのインターネット利用に適しています。
さらに、ホームルーターは設置が簡単で、工事をせずにインターネット環境を整えたい場合にも便利です。
なお、ホームルーターの費用相場は、表2のとおりです。
表2

A社 月額4928円~ B社 月額4950円~ C社 月額4708円~

出典:各社公式サイトより筆者作成
 

モバイルルーター

モバイルルーターとは、持ち運び可能な小型のルーターのことです。ルーターはネットワークに接続するために必要な機器であり、複数の端末でインターネットを利用する際には欠かせません。通常のルーターはコンセントの接続が必要なため利用できる場所が限られますが、モバイルルーターはバッテリー式であるため場所を気にする必要はありません。
工事が不要で、契約後すぐに利用を開始できる点もメリットです。
また、コンパクトなサイズと持ち運びの便利さも魅力です。カフェやサテライトオフィス、旅行先など、モバイルルーターがあればさまざまな場所でインターネットに接続できます。さらに、スマートフォンやノートパソコン、タブレットなど、多くのデバイスとの接続が可能です。
なお、モバイルルーターの費用相場は、表3のとおりです。
表3

A社 月額4807円~ B社 月額5148円~ C社 月額3278円~

出典:各社公式サイトより筆者作成
 

自宅にネット環境を整備するなら月額4000~5000円前後かかる

自宅にネット環境を整備すれば、月額4000~5000円程度かかると考えられます。ただし、さまざまプランがあり、お得に利用できるかどうかは条件によります。
また、光回線を選ぶ場合、初期の工事が必要で、その費用や期間も考慮する必要があります。工事不要のホームルーターやモバイルルーターは、すぐに利用開始できます。
インターネットにかかる費用を節約するためには、それぞれのプランの特徴を把握して、自身に合うものを知ることが重要です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー