米ボーイング、16年ぶりスト突入 737MAX生産停止

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Joe Brock David Shepardson

[シアトル 13日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングの労働組合は、組合執行部と会社が暫定合意した労働協約を否決し、13日早くからストライキに突入した。スト実施は2008年以来16年ぶり。

主力事業であるジェット機の生産の遅れが深刻化する中、ストが長期化すれば、多額の負債を抱えるボーイングの経営にさらなる悪影響を与える可能性がある。

米北西部の工場従業員が加盟するボーイングの最大労組、国際機械工労組(IAM)の交渉責任者、ジョン・ホールデン氏は記者団にできるだけ早く交渉のテーブルに戻る意向を示したものの、ストの期間、交渉再開の時期には触れなかった。 ボーイングは声明で交渉のテーブルに戻る用意があると発表。妥協案の用意があることを示唆した。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、バイデン政権は双方と連絡を取り合っていると述べた。

ストの期間は不明だが、長期のストはボーイングのジェット機に依存している航空会社や、航空機部品などを製造するサプライヤーにも影響が広がると予想される。

ボーイングの株価は13日の寄り付き前に一時2.8%下落した。年初来の株価の下落率は約38%に達し、時価総額は580億ドル減少している。