ミラクルハム!ソフトバンク戦で9回6得点の逆転劇に敵地ファンも呆然 押し上げた「2人のロマン砲」

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清宮が勢いのある打撃を見せている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハムが大逆転劇をやってのけた。

 4日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)に8ー5と勝利。9回に一挙6得点を奪い、首位のソフトバンクを押し切った。

【動画】清宮がダメ押しの11号2ランを放ったシーン

 試合は初回にフランミル・レイエスの2ランで先制。レイエスはこれで球団新記録の25試合連続安打を達成した。しかし先発左腕、山崎福也がつかまり、敗戦ムードが漂う中、9回にドラマが待っていた。

 2-5と3点差を追う中で先頭の松本剛がソフトバンク・松本裕から四球を選んで出塁すると、ここでアクシデントが発生したか、松本裕が降板。かわったルーキーの大山凌を日本ハム打線が追いつめる。

 一死一塁から、代打の浅間大基、田宮裕涼、石井一成の3連打で1点差とすると、一死一、三塁から万波中正の遊ゴロの間に同点に持ち込む。

 ソフトバンクもあわてて岩井俊介を送り込むが、二死二塁の場面、ここで水谷瞬が左前適時打を放ち、ついに逆転に成功。尚も二死一塁から岩井のフォークをすくいあげ、ダメ押しとなる11号2ランを清宮幸太郎が放ち、一挙6得点のビッグイニングを作った。

 敵地のファンも呆然、首位独走するソフトバンク相手には4連勝で9ゲーム差と追い詰めた。残り22試合で逆転Vは現実的には難しいが、「もしかして」を感じさせる打線の勢いとなった。

 何より新庄剛志監督が就任3年目にして大事に育ててきた「新庄チルドレン」が躍動した姿を見せている。主砲と期待した清宮は11号をマーク。潜在能力の高さは認められながらソフトバンクでは出番がなかった水谷は新天地でし烈なV争いを担っている。

 一方、ソフトバンクにとっては痛い敗戦となった。これで日本ハムには直近で4連敗、ポストシーズンを見据えても、終盤でここまで相性の悪さを示すと、イメージの悪さが残り今後に響きかねない。

 集大成とする、新庄監督3年目の戦い。まだまだミラクルを期待できそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]