“モンスター”井上尚弥が7回TKOでV2達成!曲者ドヘニーは腰を抑えて戦意喪失

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試合内容は井上が終始ペースを握っていた(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 日本が誇るモンスターが、またも圧倒的な強さで挑戦者を退けた。

 9月3日、東京・有明アリーナでボクシング4団体(WBA、WBC、IBF、WBO)世界スーパーバンタム級タイトルマッチが行われ、王者・井上尚弥(大橋)が挑戦者テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)を7回TKOで下し、2度目の防衛を果たした。

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 前日計量で55.1キロだったドヘニー。試合当日は11キロを戻したというだけに身体は厚みを増していたが、そのタフさもモンスターの前では通用しなかった。

 入りの1ラウンド、慎重に様子をうかがった井上は、左ジャブをついて距離を計りつつ、時折、右の強打を見せてドヘニーにプレッシャーをかける。

 4ラウンドになるとドヘニーが左の強打を振り回して反撃に出てきたが、井上はこれに冷静に対応。5ラウンドではボディへの連打や左右のコンビネーションを小気味よく繰り出して、ドヘニーにダメージを与えていく。6ラウンドも井上の優位は変わらず。徐々に37歳の挑戦者を追い詰めていった。

 そして迎えた7回、井上が開始から仕掛けると、なんとドヘニーは腰を抑えて戦意喪失。左手で腰を抑えてアピールすると、レフェリーが試合を止め、7回15秒TKOで井上に凱歌があがった。強烈な井上のパンチがダメージを蓄積させたという面はあったはずだが、意外な結末に会場はシーンと静まり返っていた。 

「スーパーバンタム、数年後にフェザー級を見据えるのであれば、やっぱり、まだまだやらなければいけないことはある」

 試合前にそう語っていた井上は、これで28勝25KOと無敗記録を継続。高みを見据えるモンスターの快進撃は、まだまだ止まりそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]