23-24スペイン1部リーグ第31節、マジョルカ対レアル・マドリード。先制点を決めて喜ぶレアル・マドリードのオーレリアン・チュアメニ(2024年4月13日撮影)。(c)JAIME REINA / AFP

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【AFP=時事】サッカースペイン1部リーグのマジョルカ(RCD Mallorca)は14日、前日に対戦したレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するオーレリアン・チュアメニ(Aurelien Tchouameni)に対して、サポーター1人が人種差別的なジェスチャーを行ったことを発表し、この行為を非難した。

 クラブはウェブサイトで「昨日のマジョルカ対レアル・マドリードの試合で、1人の人物が差別的なジェスチャーをしていることが映像から判明した。クラブはサッカーでの暴力に関するプロトコルを適用し、国家警察によるこの人物の特定に協力している」と発表し、「マジョルカはいかなる差別表現も容認せず、こうした脅威を根絶する活動に積極的に参加していく」と続けた。

 国内テレビ局モビスタープラスがとらえた映像では、ゴールを決めたチュアメニに対してマジョルカのファンが猿まねを行っている。試合はこの得点で首位レアルが1-0の勝利を収めた。

 スペインサッカーでは今季、人種差別騒動が何度か起こっており、チュアメニのチームメートであるブラジル代表のビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)は何度も被害に遭っている。そのため3月には、差別との闘いの一環として「One Skin」というスローガンを掲げたスペイン対ブラジルの親善試合が行われていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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