「サル痘」国内感染初確認 新竹と高雄で各1人 台湾(疾病管制署ウェブサイトから)

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(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は1日、天然痘に似た感染症「エムポックス(サル痘)」の国内感染者を2人確認したと発表した。台湾で国内感染者が見つかったのは初めて。

感染が分かったのは、北部・新竹県の40代男性と南部・高雄市の20代男性。先月下旬に発熱、かゆみを伴う丘疹や水膨れ、リンパ節腫脹などの症状が出た。いずれも直近の海外渡航歴、海外からの輸入症例との接触歴はなく、2人の間につながりもなかったことなどから国内感染と判断された。

同署は2人の接触者として25人をリストアップ。このうち同居家族4人と濃厚接触者2人は、リスクが高い接触者としてワクチン接種を行う。これ以外は中・低リスクの接触者とし、最長で今月20日まで健康状態の観察を続ける。

同署の羅一鈞(らいっきん)報道官は、2日に専門家による会議を招集し、ワクチン接種の対象など感染拡大防止策について話し合う方針を明らかにした。

台湾では昨年6月、最初の感染者が報告された。海外からの帰国者だった。台湾内で確認された感染者は累計7人となった。

(沈佩瑤/編集:楊千慧)