スポーツウェアを選ぶポイントを解説。おすすめレディーススポーツウェア10選！
この記事では、今からランニングやジムトレーニングなど、運動を始めたい人に向けて、おすすめのレディーススポーツウェアを紹介します。識者として、スポーツにも造詣が深いスタイリストさんにアドバイスをいただきました。
どういったアイテムが便利なのか、素材や機能性は何が重要なのか。初心者にも分かりやすくレクチャーしてもらいました。
スタイリスト：橋本ワコさん
一般社団法人日本スポーツビューティ協会の代表理事。長年の秘書経験を活かし、ビジネスパーソンを始め、仕事を持つ女性のスタイリングを得意とするパーソナルスタイリストとしても活躍中。また、プライベートではトライアスロンにも挑戦する本格派。
まずそろえるべきレディーススポーツウェアアイテム
スポーツを始めるのに最低限そろえるアイテムとして一般的なのが、トップス・ボトムス・インナー・ソックス・シューズの5点セットです。
今回は橋本ワコさんのアドバイスのもと、この5点のうち、トップス・ボトムス・インナーに着目。まずは特定のアクティビティに限らず、スポーツ全般で活躍するウェア選びの考え方を教えてもらいました。
ちなみに、ソックスやシューズに関してこちらの記事でまとめているのでそちらを参考にしてみてください。
＜スタイリストコメント＞
①Tシャツ＋アウターの組み合わせでトップスはOK。ベストという選択肢も。
「ランニングなどの屋外のスポーツは風よけになるアウターと、その中に着るスポーツ用のTシャツがあればOK。個人的には腕振りがしやすく、お腹も冷えにくいベスト系のアイテムがあると便利です。」（橋本さん）
②短パン・スパッツ・パンツと運動するシチュエーションに合わせて
「私の場合、短パンかスパッツ1枚で走っています。一昔前だと抵抗を持つ人がいたかもしれませんが、最近はおしゃれなものが出ていて積極的に着たくなるアイテムに変わってきています。
また、ランニングだけに限らず、そのまま通勤にもはいていけそうなパンツも出ているので、そういったアイテムを選ぶと、スタイリングの幅も広がります。あれこれ悩んでしまうなら、セットアップのジャージが合わせやすいので一番楽チンですよ。」（橋本さん）
③色は同色でOK
「色に関しては、黒派だったら黒でそろえてもまったく問題ありません。その際に、1点でも白のアウターやトップスを持っておくと、気軽におしゃれ感が出せるのでおすすめです。」（橋本さん）
ランニング、ジム、ヨガ――代表的なアクティビティではどんなウェアを選ぶべき？
基本的なアイテムをそろえましたが、具体的なアクティビティによって選び方が変わってきたり、あると良い追加アイテムがあったりします。
ここでは、代表的なアクティビティであるランニング、ジム、ヨガに絞って紹介していきます。
＜スタイリストコメント＞
①ランニングは紫外線対策と頭まわりのケア
「まずはランニングウェア。定義はそこまでないのですが、やはり外を走るのでUVカット機能が施されているアイテムがマストです。
それと、ロングヘアの人は髪が邪魔になるのでビーニーやキャップがあると便利だし、最近はバケットハットをかぶって走っている人も増えてきました。寒くなってきたら手袋やネックウォーマー、ソックスなどの小物で調節するのが良いですね。」（橋本さん）
②ジムはタイトめなものを選び、行き帰りも意識
「ジムは身体のラインが見えるほうがトレーニングしやすいので、比較的ぴったりめのアイテムが良いです。それと、ジムへの行き来があるので、パーカーなどのカジュアルアイテムを着て行って、体が温まってきたら脱げるアイテムは便利。
また、ランニングと同様、ジムでもキャップがあるとおしゃれ感が出ますね。」（橋本さん）
③ヨガは普段使いしやすいものを選ぶという選択肢も
「最後にヨガ用のウェア。昔だとタイパンツのような緩いものでしたが、最近はタイトなウェアが定番。ただ、普段使いしやすいパーカーやロングパンツも出ているので、そういうものを選ぶとほかのシーンにも対応します。」（橋本さん）
追加のアドバイスとして「スポーツウェアも部屋着や、ちょっとした買い物にも対応できる多様性が求められるので、あまりシーンの垣根がなくなったように感じます。
かといって、用途に合っていないもので運動してしまうと、不快感しかないので、しっかりと目的に合わせて選ぶことは大切です。」（橋本さん）とのことでした。
レディーススポーツウェアの機能性の話
そして、スポーツウェアにおいては素材や機能性も重要です。スポーツウェアの主な素材はポリエステル。吸水速乾性が高く、保湿性が低い、耐久性に高く型崩れがしにくい。そして軽くて動きやすいからです。
そこでこのパートではストレッチ、吸汗速乾、UVカットなどの機能性についても解説してもらいました。
＜スタイリストコメント＞
①吸汗速乾性
「運動すると、やはり汗をかいてしまい、そのまま放置しておくと体が冷えてしまうので、吸汗速乾性は重要。
ただし、そこにコットンを混ぜた生地を使うことで、肌触りなど風合いのバランスも取ってくれるので、女性はそちらのウェアがおすすめです。」（橋本さん）
②UVカット機能
「続いてUVカット機能。日焼けは女性にとって天敵です。加工や素材に工夫が凝らされているものがあり、長く使えるものも出てきています。こだわった素材の場合、企業側もアピールしていることが多いので、商品ページの説明をチェックすると失敗がありません。」（橋本さん）
③ストレッチ性
「可動域を広げてくれるストレッチ性も重要。実際に袖を通して試着すると一番分かりやすいですが、なかなかその機会がない場合はやはりサイトをチェックするのがベター。こちらもストレッチ性に自信がある商品の場合は、商品ページで大きく取り上げていることが多いです。
また、レイヤリングによる温度調節も考えて薄手の生地を選ぶほうが良いですね。その際に、一番下に着るインナーはジャストサイズのものを選ぶほうが動きやすい。」（橋本さん）
④季節性
「夏は通気性や接触冷感素材など、熱を逃すことも重要になってくるので、季節感に沿った素材と機能性を選んでください。」（橋本さん）
スタイリストが推すおすすめのレディーススポーツウェア10選
最後のパートでは、デサントから登場する2022年秋冬シーズンのなかから、おすすめしたいレディーススポーツウェアを橋本さんにピックアップしてもらいました。
トップス、ボトムスと分けて紹介していきますので、ぜひ参考に。
■トップス×5種類
【その1】デサント／グラフィック半袖Tシャツ
グラフィック半袖Tシャツ：6,050円（税込）
デザイン性にこだわったブランドロゴをフロントにあしらったTシャツ。綿95%、ポリウレタン5%の素材なので綿ならではの風合いもありつつ、ポリウレタンのストレッチ性もあり、着心地も良好です。
＜スタイリストコメント＞
「やはり綿が入っていると肌触りが良いので、素材的にナイスです。あとはとにかくシンプルなデザインなので、合わせるアイテムを選ばず、気軽に着ることができますね。」（橋本さん）
【その2】ルコックスポルティフ／ヘランカハイゲージニットロングスリーブシャツ
ヘランカハイゲージニットロングスリーブシャツ：5,500円（税込）
独特のモチッとした柔らかい風合いが特徴の、ルコックスポルティフ独自開発素材“ヘランカ”を採用したロングスリーブシャツ。
フロントのプリントに加え、両脇にはスリットや右前裾に施したチェーンステッチ風トリコロール刺繍、首裏のカラーテープなど、シンプルデザインながらディテールでアクセントをつけています。
＜スタイリストコメント＞
「最近はロゴが入っているアイテムが流行っており、スポーツウェアでも多く見かけます。スポーツシーン以外にも、デイリーユースとしてカジュアルなスカートやデニムと合わせても使えるので、汎用性も高いでしょう。」（橋本さん）
【その3】ルコックスポルティフ／ヘランカ長袖シャツ
ヘランカ長袖シャツ：5,940円（税込）
こちらもヘランカ素材を使用したロングスリーブシャツ。日傘のように太陽の光をブロックするサンスクリーン機能を搭載し、UVカットも行ってくれます。
また、ウェア内の温度上昇を抑えるクーリング効果も持ち併せ、機能性が魅力です。
＜スタイリストコメント＞
「ゆったりとしたシルエットと、ラインテープデザインが今のトレンドの的を射ているので、すごくおしゃれ。胸に入った『J’aime jouer＝遊ぶのが好き』というメッセージも、これからスポーツを始める人への後押しになりますね。」（橋本さん）
【その4】ルコックスポルティフ／クロスジャケット
クロスジャケット：6,930円（税込）
小雨をはじくはっ水機能を持ち、しなやかなストレッチ性が特徴の、軽量布はく素材を使ったフルジップジャケット。
トリコロールのフロントファスナーと、フードのブランドロゴプリントでブランドらしいアレンジを加えているので、スポーツシーン以外にも対応してくれます。
＜スタイリストコメント＞
「女性らしさを演出でき、顔まわりも明るくなるので白のトップスは1着推したいですね。フルジップジャケットなので真夏以外は使えるという利便性も良いし、ちょっとした雨にも対応してくれるから持っておいて損はありません。」（橋本さん）
【その5】ルコックスポルティフ／イヤートップクロスジャケット
イヤートップクロスジャケット：9,790円（税込）
ルコックスポルティフのシンボルマークである雄鶏の曲線美をモチーフとしたデザインが特徴の、イヤートップデザインを異素材切替で表現したアノラックパーカー。
フードの襟も高めで防寒性があるほか、左右に脇ポケットも配置されています。
＜スタイリストコメント＞
「切り替えデザインも良いし、裾にゴムが入って絞られているのもかわいいですね。見た目のデザイン性も高いので、ランニングした後にそのままスーパーへのちょっとした買い物にも行ける。普段使いでも難なくハマります。」（橋本さん）
■ボトムス×5種類
【その1】デサント／インナースパッツ付ショートパンツ
インナースパッツ付 ショートパンツ：8,800円（税込）
ショート丈のスパッツが合体したショートパンツで、トレーニング時やストレッチ時でも裾の隙間から下着が見える心配がありません。ウエスト部はよく伸びる素材を使っているので身体にフィットします。
背中側にポケットが付いているものが多いですが、ランナーの意見を取り入れ、前ウエスト内側にマチ付きポケットを搭載。ランニングの際に小物を入れるのに便利です。
＜スタイリストコメント＞
「中にスパッツが入っているので、ショートパンツの入門編としてちょうど良いですね。それと、ポケット内側には鍵など小物を入れるミニポケットも付いている細かな配慮も。
あるとないとでは全然違うんです。ユーザーのことをしっかり考えたデザインが素敵です。」（橋本さん）
【その2】デサント／PT ZEROパンツ
PT ZEROパンツ：12,100円（税込）
【PT ZERO】パターンと呼ばれる、膝の屈曲やランニング中の大股の動きなど、人体解剖学的な視点から開発したパターンを取り入れたロングパンツ。
ボディにははっ水、ストレッチ性に優れた素材を使い、 ベンチレーションとして膝裏にパンチング加工を施すことで、動くたびに換気を促し蒸れません。
また、ヨーク部分にファスナー付きポケットを搭載しているので運動時もポケットの中のものが落ちる心配がありません。
＜スタイリストコメント＞
「女性のトレーニングウェアは何でもピンクという感じだったんですけど、最近は、こういったベージュなどのシックな色合いも増えています。テーパードのきれいな9分丈シルエットは、脚を美しく見せてくれますね。
膝裏にはベンチレーションが付いているので運動しやすいでしょう。」（橋本さん）
【その3】ルコックスポルティフ／エコペットハーフパンツ
エコペットハーフパンツ：3,850円（税込）
吸汗速乾機能を持ったハーフパンツ。左右に腰ポケットを配置し、ウエストはゴム入りかつひも付きでサイズ調整が可能。シンプルなワンポイントデザインが、どんなスポーツウェアにも合わせやすく、使いやすい1本です。
＜スタイリストコメント＞
「最近のトレンドとして、裾が短めから徐々に長めに変動してきているんです。そこに立ち返るという意味でもベーシックなハープパンツもおすすめしたいです。
トップスとの合わせ方によっては少し野暮ったくなってしまうかもしれないので、その点だけは注意。」（橋本さん）
【その4】ルコックスポルティフ／ナイロンショートパンツ（裏メッシュ付き）
ナイロンショートパンツ（裏メッシュ付き）：6,490円（税込）
ワッシャー感のあるナイロン素材を使ったショートパンツ。表のナイロンに合わせて、裏はメッシュになっており、汗をかいてもウェアが肌に張り付きにくい仕様になっています。クラシカルな印象のデザインは着こなしのアクセントとしても役立ちます。
＜スタイリストコメント＞
「ボクシングパンツ型もトレンドになってきているので、要注目のアイテムです。股下6cmと短めなので脚長効果もあるほか、ストリート感のあるデザインも良いですね。」（橋本さん）
【その5】ルコックスポルティフ／エアスタイリッシュパンツ・ヒートナビ（9分丈テーパード）
エアスタイリッシュパンツ・ヒートナビ（9分丈テーパード）：8,690円（税込）
積極保温素材ヒートナビを使った9分丈パンツ。光のほぼすべての波長領域を吸収して熱を作り出し、快適素材のソロテックスと掛け合わせることで、しなやかな風合いと保温性を両立させています。
また、人間工学に基づいた立体的なパターンを採用。トレーニングシューズやパンプスにも合わせやすいテーパードシルエットにしたことで、普段使いにも対応します。
＜スタイリストコメント＞
「これはスポーツウェアとしてだけでなく、普段使いなど何も考えずに使える便利な1本。ここまで機能素材が合わさっているのに、1万円以下で購入できるコストパフォーマンスは見事。」（橋本さん）
撮影／中田悟
文／マイヒーロー
