夫が末期がんなのに職場で「葬儀行くの!?」と談笑された ブラック企業エピソード

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キャリコネニュースに、ブラック企業経験者から雰囲気の悪さを物語る苦いエピソードが寄せられた。40代女性(サービス・販売・外食)は、入社した当初から言ってないことを「言った」と社長から説教され、「何を言ってもお前が悪い」と言われ続けていたという。(文:林加奈)

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いつも一人を絞って朝礼などで個人攻撃。その人が辞めた後自分が標的に…

その会社では「いつも一人を絞って朝礼などで皆の前で個人攻撃」する悪習があったという。「悪いとは思いましたが、自分が標的にされてないことに正直、安堵しました」と、女性は振り返るが、その人が退社すると、いじめの標的が女性に代わってしまった。

「『バカ、ポンコツ、どうしてこんなこともできないんだ!』などと言われたり、無視されたり、話しかけると機嫌が悪い…そんなの日常茶飯事でした。でも社長の指示ひとつで動いている会社なので、聞かないと後で叱咤されます」

女性はわからないことを聞くと「自分で考えろ!」と言われ、自分で考えてやれば「何で聞かないんだ!」と言われ続けた。またその当時、女性の夫が末期がんで余命宣告を受けていたこともあり、精神的に疲弊していったという。

「デリカシーなさすぎてその後の記憶がありません」

いよいよ夫の余命が1週間という時に女性は職場に休みを申し出た。仕事を休んでいると職場から「いつから出勤するのか、1度会社に来い」と電話があったという。女性は会社に行き事情を説明した。

「金曜日が余命と言われていたので、木・金曜日にどうなったか連絡しますと言いました。そしたら、私の目の前で『俺!葬儀行くの!?』みたいな感じで、人事の女性と談笑し始めました。デリカシーなさすぎて、その後の記憶がありません」

結局、女性は金曜日と土曜日に連絡をしたが折り返しの連絡はなく、どうにもならないと判断して退職届を郵送した。ここまでブラックな会社なら退職も賢明な判断だろう。その後

「猫なで声で『退職届受理しました〜』と電話が。そのまま退職しましたが、証拠があったら慰謝料を獲れるレベルのひどい職場でした。今も誰かを標的にしてストレス解消していると思います」

と顛末を綴っている。標的にされた社員が早く逃げているといいのだが……。