4月5日(月)スタートの新ドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)放送直前生配信スペシャルイベントが3日行われ、中村倫也、夏帆、磯村勇斗が登場した。



本日夜7時から実施された、青山一役の中村倫也、垣根志麻役の夏帆、杉三平(通称・ぺい)役の磯村勇斗による生配信スペシャルイベント“珈琲片手に、生配信いかがでしょう”。ここでしか聞けない撮影現場でのエピソードや見どころなどを語ったほか、事前にTwitter上で「#珈琲いかがでしょうへ質問」で募集した質問にも答える企画も。さらにスタジオに虫が紛れ込むハプニングが発生するなど、約45分にわたって終始笑いの絶えない配信イベントとなった。



<冒頭挨拶>

中村倫也(以下中村):この度、宇宙海賊の役を演じました、中村倫也です。宇宙を股にかけてコーヒーを販売する…そこで出会った地球もひっくるめて宇宙人の皆さん、悩みだったりいろんなことを解消して、またその宇宙海賊にも壮大な過去があるという。そういう移動販売の、“ブルーマウンテン”の男をやりました。(注:もちろん宇宙海賊のお話ではございません)


進行の角谷アナ(以下角谷):和訳すると“青山さん”ってことですね(笑)


夏帆:(笑)…これどうしたらいいですか?続けたほうでがいいですか私?(気を取り直して)垣根って書いて“がきね”って読むんですけど、垣根さんはすごく一生懸命でまっすぐで、それがゆえにちょっと…面白い役なんです(笑)。ぜひ、楽しんでいただければと思います。


磯村勇斗(以下磯村):そうですね、ぺいは、前半は本当になんだこいつというような謎の動きをして、青山を追っているという男なんですけど、後半にいろいろと青山に繋がる過去の大事な秘密などが明かされていくんで、前半はこんな男いるなと思って見て頂けたらと思っております。


角谷:今ご覧くださっている皆さんは、中村さんがどんな役なんだろうと思いながら見てますよね


中村:真面目な方だ(笑)。いいんですよもう。これ見てる時点でもう大概の情報、知ってるんですよ。今もう情報社会でネットワークっていうものが発達して、便利がゆえにいろんな齟齬も生じてるとは思うんですけど、そういう社会派なドラマとなっていますので…(笑)



Q.中村さんは以前からの原作ファンの間では、主人公の青山のビジュアル、佇まいが中村倫也にしか見えない、ぜひ中村倫也で実写化を!という待望論が巻き起こってましたけれども、そもそもそれはご存知でしたか?

中村:そうですね、ちらほらと耳にはしてました。青山は結構人の心に寄り添ってね、背中を押してあげるような包み込んであげるような言葉を喋るんですよ。青山が何でそうなってるのかっていうドラマの見どころの一つでもあるんですけど、何か相談されると、ついつい何かして答えてあげたくなっちゃう…すいません、主演の顔のまわりに虫がたかってるんですけど(笑)。僕がカメレオンなら食べられたんですけどね、すみませんお見せ出来なくて(笑)。そう…何かしてあげたいってなっちゃう。でもそれが実はただ話を聞いてくれればいいみたいなパターンもあるじゃないですか。何かを求めてるわけじゃなくて。そこが難しいなと思いながら、青山くんは的確なことを言うので見習いたいなと思いました。


磯村:(うなづきながら)やっぱり女性は話を聞いてくれる男性好きじゃないですか。やっぱり青山…まあ倫也さんはモテるなと思いますね。


中村:よせやい!


Q.それぞれ撮影に入る前に役作りで準備したことはありますか?

夏帆:垣根さんって字がすごくうまい設定で、1話で字を書くところがほんのちょっとだけ出てくるんですけど、私左利きなんですよ。だけどだいたい習字とかを習ってる方って右に矯正されますよね。なので右で字を書く練習をひたすらをしてました。


中村:それはすごいね!


夏帆:(書けるようになったのは)1文字だけ…いや3文字かな。限られた文字しかできませんって言って、3文字だけキレイに書く練習をしてました。


角谷:そのシーンはちょっと注目ですね。


磯村:ぺいはチンピラなんで、実際某●●組に入ってちょっといろいろと仕事をして、そのまま現場に来てました。徹底してやってました!(注:もちろん冗談です)


角谷:どうですか。


中村:(笑)突っ込んでくれというパス!いやでも役者の鏡ですよね!『タクシードライバー』っていう映画で実際にタクシードライバーの職業をやって役作りしたみたいな逸話があるぐらい、徹底されてやられてたって僕は今初めて知りましたし、もしそういうことしてたんなら、今後関わらない方がいいなって思います。


磯村:役作りもやっていい範囲とやっちゃいけない範囲があるんで、そこはやっぱり俳優は考えた方がいいとは思います(笑)。でも特にやってないですね。とにかく青山のことを好きでいるっていうことが大事だったんで。


中村:すごかったです情熱が。“ラブー”がすごかったです。芝居中も芝居してない時も「これってそうなのかな」って勘違いするぐらい熱意があって。優しいんですよ、いっそん(磯村)。だからもし僕が女性だったら、8割ぐらいの確率で惚れてましたね……2割はなんなんでしょう(笑)。僕はコーヒードリップの練習してたんですけど、夏帆ちゃんの話を聞いて、僕は利き手右なんですけど、青山は左手でやらないといけないので、それをやってましたね。クランクアップしてからも家で淹れてるんですけど、利き手でやろうかなと思ったらもう利き手のほうが下手になってました。コーヒーは左でっていう、ちょっと通みたいな男になってしまいました。(練習は)この作品のクランクインは1月9日だったかな。そんぐらいだったんですけど、年末12月…クリスマスぐらいからでしたかね。コーヒー練習に行かせてもらって、そっからやってました。各話ドリップしてるシーンが出てくるんですけど、頭から最後まで一連で撮るみたいな。もちろんオンエアでは部分部分になるとは思うんですけど、ずーっとやってたぞっていうのは、ぜひ注目してもらいたいです。


磯村:本当にキレイです。間近で見てましたけど利き手じゃない方でやったと思えないぐらいすごく器用にやってますね。美しかったです。


中村:全然違うんですよ、ちょっとしたことで。ずっとやってると三角錐というか…(中村に虫がとまって)やめろよおまえ…。


磯村:飼ってるんですか!(笑)


中村:このお湯の中で豆がどう動いているかとか、それによって豆の動きがこうなって…だからこういう味が出るんだとかってのがどんどんわかってくるんですよ。後半になるにつれコーヒー技術協力の平岡さんってね、コーヒールンバという芸人さんの先生がついてくださったんですと話すともう面白い!「今こうなったからこうなったんすよね」「こうすると逆にこうなりますよ」とか、本当に奥が深くて。この作品を機に多分生涯やれる趣味というか、生活の一部になり得るものを教えてもらった気がしますね。


Q.それぞれ共演した時の感想や撮影現場での印象的なエピソードがあればお聞かせ下さい。

中村:毎回出て下さる方それぞれ、僕も過去にお仕事させて頂いてる人だったりしたので、すごくやりやすかったですし、本当に毎回それぞれカラーのあるクセの強いいろんなものを抱えた人が、僕の移動販売を訪れてくださったので、やりとりしててすごく楽しかったんですよ。注目してもらえたらなと思うのが、相対する人によって微妙に青山の喋り方が違うんすよね。自分でやった仕事を自分で喋るのあれなんですけど(笑)、面白いなって見てて思って。やっぱり相手に寄り添って引き出してっていうことをやる役だったので、そうなったんだろうなと思うんですけど。あと小柳兄弟(小柳心・小柳友)が出るんですけど、僕はちょっと胸アツでしたね。初め知り合った時はこんな(背が低かったジェスチャー)でしたからね。今190ぐらいになっちゃいましたけど、本当にびっくりしました。


夏帆:3人一緒のシーンは後半からで、そんなにたくさんシーン数があったわけじゃないんですけど、全部面白いシーンでしたよね。それぞれ一方通行というか、会話が成立してるようでしてない3人のシーンが個人的にはすごく楽しかったです。


磯村:垣根の天然というか、何も気にしない感じでいつも明るいんです。その空気感と、その青山の落差を突っ込みたいんだけど、突っ込む役ではないので、誰が回収していくんだっていう3人の空気感が、そのまんまオフの感じに出てただろうし。倫也さんがすごく全体を見てくださって、バランスもすごく取ってたと思うんですよ。個性が強いゲストがいただろうし、僕らも個性がそれぞれ強かったんで、それをうまいこと受けて捌いてっていうのうのを柔軟に対応してくださったというか、受けてくださってたんで、芝居もすごくやってて楽しかったし、安心してやってました。


中村:今日会った角谷さんからは、浮かばない姿だと思うんですけど、ちゃんとしてるんですよ、意外と。今日はふざけてばっかりですみません(笑)


Q.一番印象的なセリフはありますか?

中村:3話で青山のセリフで「出ましたね、エスプレッソ」っていう一言が好きですね。そこにエスプレッソを持ってくるかっていうのが。結構深いですね。


夏帆:ネタバレできないですけど…中盤の話の3人のシーン面白かったですね。いろいろありえない展開で、ぺいがありえない登場もするし、それを受ける青山さんの顔も面白いですし、垣根さんが面白いんですよ!まだまだ先ですけど、楽しみにしていてほしいですね。


磯村:僕は最終話。言えないけど、ある物を、ある物で、あるやり方で、ある終わり方を、ある人が、あるものを感じて終わるんですけど、そこが俺は「そうくるか」と思いましたね!


中村:ぜんっぜん何言ってるかわからない(笑)


夏帆:あれでしょ?あれすごかったよね!


中村:ああーーーツボ入ってたやつか!


磯村:でもシーンとしては真面目なんですよ。ちょっと僕は笑っちゃいましたね。楽しみにしてもらいたいです。


Q.ドラマが進むにつれてだんだん作品のテイストが変わってきますが、演じてて気を付けたこと、苦労したことは?

夏帆:垣根さんは1話の前半に登場して、それから数話あいて、話の展開が変わり始めたところで再登場するんですけど、垣根さんってこんなキャラクターだったんだっていう(笑)。1話とテンションが変わってしまってるかもしれないんですけど、そこも含めてぜひドラマの中で楽しんで頂けたらなと思います。こんなに狂った人なんだっていうのが(笑)。


磯村:作品の1話ごととしては、現代と回想が入ってきたりするんですけど、撮り方としては現在を撮ってから過去を撮ったりしたんで、青山との時間と距離感を自分たちがどういうふうに作ってきたのかが、肌ではあんまり感じないまま現代の方を撮ってたんで、どれぐらい2人はいろいろあったのかなと想像するのが結構大変でした。でも倫也さんとの今の瞬間の空気とかを大切にした方がいいのかなと思って吹っ切ってやってたんですけど、前後が逆だったのが難しかったですね。


中村:楽しかったんですよね。一つの作品なのに、2役やってるような感覚もありましたし。現代をやってるときは、過去にこうこうこうでこうなったから、きっと今こういう言葉が出てこういう形になったっていう想像をしながらやってたんです。そのあと過去編を撮ったときに、自分の役なのに点と点が繋がったみたいなことがいっぱいあって。またこれ放送始まって初めて僕らも見たときに、またそれで答え合わせができる。皆さんと同じタイミングで。それが楽しかったです。過去の回想シーンとか見たらね…ワーッて、こんなに血のりをって(笑)。


夏帆:だって実際に金髪にされたんですもんね。私ネットニュースで見て、「金髪になってる!」って。


Q.皆さん、コーヒーはお好きですか?種類やコーヒーのおともに何を食べますか?どんな時に飲みたいですか?

磯村:僕はコーヒー大好きですね。ブラック派です。寒い時期はホット、夏になるとアイスコーヒーを飲みます。


夏帆:私もブラック派です。仕事の前とか必ず飲んでます。


中村:……僕は…ブラックです…(小声で)ブラックです……。だって包囲網が!カフェオレ派への包囲網が!四面楚歌ってこういうことを言うんですよ。ブラックにちょっとだけミルクと甘いやつ入れて…やりますかね、ちょっとだけですよ?


夏帆:(ブラックを主張する中村に)現場でたくさんお砂糖入れられてたじゃないですか!私見てましたもん!苦くて飲めないって言って砂糖入れてたじゃないですか!


中村:そんな悪い子だと思わなかった。密告っていうんだよ!共演NGだもう!!(会場笑)僕がブラック飲めないことばらす人みんな共演NGにしてやるんだ!でも真面目な話をすると、終わった後にも淹れてるんですよ。いろんなところのコーヒー豆を試したりしてて、ミルク入れなくても飲めるの見つけましたよ。それをより自分に合ったように味を整える淹れ方を研究して、見つけましたよ。だからそんな馬鹿にしないでください!!


Q.皆さんにとってのプライベートでの癒しはなんですか?

磯村:僕はもうサウナ。いまこのご時世になって頻繁に行けなくなってしまったんですけど、サウナは癒しですね。


夏帆:私は猫2匹飼ってるので猫ですね。動画撮って写真たくさん撮って、それをずーーっと見てます。


中村:最近枕買ったんですよ。共演してる人にいいよって勧められて、それを買ったら本当にグッスリ。もう“シュン”で落ちますよ。肩回りを寝ながらほぐす構造になっていて…姿勢を整えるみたいな。


夏帆・磯村:あとで教えて下さい!


Q.キッチンカーをするとしたらどんなお店をやってみたいですか?

夏帆:かき氷。アイスクリームはよく見かけますけど、かき氷はあんまりないなと思って。


磯村:僕は釣りのルアー。海岸とかあの辺で…こっちに変えたいって人がすぐ変えるように。(釣りは)全然好きじゃないんですけど(笑)。


中村:“キッチンカー”という概念が崩れましたけど(笑)、蒸し野菜!ヘルシーで栄養もしっかり取れる。器具もそんな必要ないですし。大量に蒸せるし………なんかルアーとかのほうがよかったかな。あ。うきわうきわ!


<Twitterで募集した視聴者からの質問>

Q.コーヒーの香りはリラックス効果があると聞きますが、皆さんのリラックスする香りとはどんな香りですか?

磯村:白樺かもしれない。フィンランドにある白樺の木の香り。


角谷:それはサウナに通じますか?


磯村:そうです!すごくいい匂いなんですよ。


中村:サウナ野郎だなぁ(笑)。へぇー嗅いでみたい。


夏帆:ベビーパウダーの香りがすごく好きで。洗剤とかボディーソープとかいろいろ探して…。


中村:僕は柑橘系が好きなんですけど、でも移動の車にハッカが常備されてます。だからリラックス効果ですね。リフレッシュ。夏ロケとかスーッとしてホントいいです。


Q.ツラいことがあったとき、皆さんはどうやって乗り越えますか?「●●するのはいかがでしょう」とアドバイス下さい。

夏帆:寝る。睡眠ですかね。


中村:僕は辛い物食べます。スッとしますよね。家に粉唐辛子を常備してまして、料理作ってバーって入れて鍋とかやったり。なんでも基本七味を入れちゃったりします。“食のサウナ”みたいなことだね!


磯村:(“食のサウナ”って言葉が)ここに誕生した(笑)。僕はCHAGE and ASKA(「YAH YAH YAH」)。結構モヤモヤした気持ちも一緒にこの飛んでいくんじゃないかって…。


角谷:わかります!私も元気ないと聞きます!


磯村:そうなんですか!よかった、ありがとうございます。


中村:音楽で言うと僕はやっぱり、オザケン(小沢健二)さん聞いちゃいますかね。僕好きなんですけど、返信くれたんですよ、Twitterで。スクショしちゃいました!それをプリントアウトして棺桶にいれてもらいます!(好きな曲は)「いちょう並木のセレナーデ」を帰り道とかに聞いてます。流れ出した時に泣いちゃいます。いろんな人の体験にリンクする切なさをはらんだ曲があって…。音楽の力はすごいですからね。


Q.どんなことに小さな幸せを感じますか?

中村:アホみたいな話をしてもいいですか。この間ゴルフをしに行ったときに桜が咲いてたんです。綺麗だなと思ってたんですけど、ふと足元を見たらちっちゃい黄色い花が咲いてて。あぁ…かわいいなと思って幸せを感じました。


磯村:素敵!そういうことですよ!僕はベビーカーに乗ってる赤ちゃんと目があう瞬間とかいいなと思いますね。かわいい!


夏帆:ちょっと似ちゃうんですけど、最近観葉植物を買ったんですよ、初めて。植物好きな友人がいて、その子が一緒に買い物に行ってくれて。大きいのを買ったんですけどちょっとずつ芽が出てくるんですよ。それを見るとほっこりします。


(…などTwitterに寄せられた質問に多数回答)


角谷:最後にドラマを楽しみにしてくださってる皆さんに、メッセージをお願いします。


中村:いよいよもうすぐ…明後日ですよもう!月曜日から始まります。もう本当に…作ったんで、自由に楽しんでもらえればなと思いますし、きっとどこかしら誰かしら何かしら感情移入して、共感したり、力をもらったりできる作品になってるんじゃないかなと思いますので、みなさんで楽しんで頂ければなと思います。今ネットとかでも追っかけみたいな感じで配信されたりもしますので、ご安心して、それぞれの居心地のいい場所から見て頂ければいいなと思います。最後までちっちゃな虫はいます。縁起がいいですね(笑)。


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