資金繰りに人材確保も…春の10連休へ中小企業の懸念
企業庁と金融庁の要請を受けて、政府系金融機関や信用保証協会は、10連休に関する特別相談窓口を設置した。取引先約23万者に対して、連休前の資金確保の必要性について周知を徹底している。日本政策金融公庫は、通常の融資枠とは別枠の融資として、「セーフティネット貸し付け」を実施する。4月30日から5月2日まで、連休中も電話相談を実施することで、中小企業の資金繰り対策に万全を期す。
10連休対策は周知徹底が欠かせない。企業庁のホームページ(HP)や企業支援サイト「ミラサポ」、中小企業関係団体のHPでも周知を徹底。中小企業経営者の間でも認知度が向上している。
こうした手厚い連休対策支援も奏功し、企業庁が356の中小組合や個別企業に実施した調査では、資金繰りへの影響を懸念する声は7%にとどまっている。
とはいえ、資金繰り以外で、連休中に操業する場合の人材や資材の確保や、休日手当によるコストアップ負担を危惧する声もある。また、物流や配送への影響、原材料や在庫の確保、短納期発注への対応といった生産計画の見直しなどへの影響が懸念される。多くの中小企業経営者にとって、10連休はこれまでにない初のケースで、さまざまな問題が起こる可能性が指摘されている。
念には念を入れた対策が重要。資金繰りや人材、資材の確保などといった経営課題に早め早めに対応し、万全に備えることが必要だ。

