BMWやアップルの技術者も集まる中国EVベンチャー、覇権争い激化
バイトンは16年の設立。本社こそ南京市にあるが、米シリコンバレーやドイツにも開発拠点を置く。独BMWや米アップルの元技術者らも加わって、“国際分業”で開発を進める。
同社はこのほど中国の自動車メーカーである中国第一汽車や車載電池で世界首位の寧徳時代新能源科技(CATL)などから計550億円の出資を受けた。南京市に建設中の工場はピーク時に年産能力30万台を計画する。
一方、浙江零跑科技も中国資本を中心とした資金調達に成功した。自動運転技術などを盛り込んだ独自のEV「S01」を開発し、21年に「レベル4」の完全自動運転車を実用化する目標。同社幹部は「自動車業界の華為技術(ファーウェイ)を目指す」と豪語する。
CESアジアにはほかに北京市に拠点を置く新興EVブランドの奇点汽車やEVと電池の両方を手がける比亜迪(BYD)、電池メーカーの深圳市比克電池(BAK)などが出展。展示会場の5分の1以上を自動車関連ブースが占め、モーターショーのような様相を呈している。
中国政府は19年から「新エネルギー車(NEV)規制」を導入、自動車メーカーにEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの生産・販売を義務付ける。中国ではこれら政策主導で世界最大のEV市場が立ち上がる見通し。みずほ銀行産業調査部の予測では、中国は30年の総販売台数(3550万台)の29%をEVが占め、日本(6%)や米国(4%)などの国と比べ突出して高くなる。
