自宅のホームオートメーションを進めようとしたとき、スマートスピーカーの「Google Home」や「Amazon Echo」などを利用することがあります。しかし、テレビの電源をOFFにしたい時、テレビの音量が大きかったりすると大音量にかきけされてスマートスピーカーで音声操作できなくなることがあるはずです。ビジョンアシスタントカメラの「Piccolo」はジェスチャーを使って家電を操作できるので、テレビの音量が大きいときでも操作に困ることはないとのことです。

Piccolo

https://www.piccololabs.com/

Piccolo is building a gesture-based smart home ‘vision assistant’ | TechCrunch

https://techcrunch.com/2018/02/28/piccolo-is-building-a-gesture-based-smart-home-vision-assistant/

Piccoloはカメラ型のデバイスで、使用するには以下の画像のように、ユーザーのジェスチャーを確認しやすい位置に配置する必要があります。



Piccoloは「骨格トラッキング」と呼ばれる技術を使って、ユーザーの体をピンクの「腕」、白の「頭」、紫の「足」、黄色の「手」に分けて関節の位置まで認識しています。また、操作対象の家電製品も認識していて、対象の機器は水色の四角で囲われています。



ユーザーが奥のスタンドライトを指させば……



奥のライトが即座に点灯。



手前のライトを指させば……



このライトもすぐに点灯します。



ソファーに座り、天井を指させば……



天井のライトが消灯。



右手を握ったまま、テレビに突き出すと……



一次停止中のドラゴンボールのアニメが再生されました。



Piccolo Labs設立者のマーロン・ミスラ氏とニール・ルイナ氏によると、記事作成時点ではまだテスト段階とのことで、大きなジェスチャーでないとPiccoloは認識できないそうです。しかし、最終的な目標は細かい指の動きだけで、家電製品を制御できるようにしたいと説明しています。



Piccoloはカメラで操作を認識するため、将来的には「誰が操作しているか」という情報も利用することができるとのことです。つまり、テレビなどを操作する場合、ジェスチャーを行ったユーザーの好みに合わせたチャンネルを表示したり、音量設定を行うことも可能になるそうです。

製品化にはまだ時間がかかるようですが、製品化の目処がついた段階でクラウドファンディングで出資を募る予定とのことです。