県立高蔵寺高等学校(愛知)
1980年に創立された高蔵寺高校は、愛知県春日井市に所在します。校訓である「よりたくましく、よりゆたかに、よりさとく」のもと、生徒たちは日々勉強にスポーツに励んでいます。中でも部活動では、主題に対して異なる立場に分かれ議論をするディベート部が、これまでに全国大会に出場するなど活躍を見せています。
文化部だけでなく運動部も、スポーツが盛んな愛知県においても上位の成績を収める部活も少なくありません。そんな高蔵寺高校野球部は、2014年の選手権愛知大会ベスト8の成績を残したり、過去には21世紀枠の愛知代表にも選ばれるなど、県内の公立高校の中でも強豪校として認められる実績も持ちます。そこで今回は、寒さに負けず日々取り組む高蔵寺の現在の練習や、春や夏に向けての意気込みをお聞きしました!
■高蔵寺高校の峯山 嵐君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が33人いて、内マネージャーは2人。2年生はマネージャー3人含めて25人います。
Q. 全員で58人なんですね。では、練習のグラウンド環境を教えてください。
校庭で他部活動と共用です。平日は一日おきで、広いスペースを使用しています。
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて峯山 嵐主将(県立高蔵寺高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「最後まで諦めない粘り強さ」「明るく個性的」「自主性を重んじて、自分で考え、自分に足りないものを補おうとする姿勢」この3つです。
Q. 「粘り強さ」「個性」「自主性」どれも大切なものばかりですね!この強みを生かすべく、オフシーズンではチームとしてどんなことに取り組んでいますか?
練習量で私学に勝つことは難しいと思うので、その分一つ一つの練習に意識高く臨み、強豪私学に負けないチームを作りたいと思って練習に励んでいます!
Q. 意識を高く持つもとは大切ですよね。では、精神面を鍛えるためにもオフシーズンの練習でこれはキツイ…というものはありますか?
近所にある長い階段を使ったダッシュやトレーニングがキツイです…。他には、坂が多い立地条件を活かして投手陣が自転車トレーニングを行っているのですが、これもまたキツイんですよ。週に1回だけですが、みんなで盛り上げ合って、楽しみながら乗り越えています!
Q. ではその練習を乗り越えてた先、春夏の目標をお聞かせください。
春は県大会に出場しベスト8以上!夏は、先輩方の最高成績であるベスト8、さらにその先の甲子園を目指すため、一戦一戦、自分たちの野球をすることが目標です!
秋の大会を振り返ってQ. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
1次予選で連敗し、後のない状態から、チーム一丸となって県大会出場を勝ち取りました。チーム全体が、精神的に大きく成長できた大会でしたね。
Q. 新チームになってから実際に試合をしてみて、自分たちの得意な勝ちパターンや理想とする試合展開はつかめてきましたか?
先制して試合を優位に進めることが理想です。しかし実際には厳しい試合が多かった中、どんなに劣勢でも、最後まで諦めず、食らいついていくことができるようになりました。
Q. 最後まで諦めないからこそ、勝ち進むことができたのでしょうね。そんな秋の大会では全国クラスの強豪校とも対戦しましたが、そこで感じたことは何かありますか?
パワー、スピード、技術どれにおいても大きな力の差を感じました。日々の練習で、「1球に対する集中力」をさらに高めて差を縮めていきたいです!
Q. では、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください!
横山 諒太選手(県立高蔵寺高等学校)
河村 炎斗、六浦 蒼太、横山 諒太、井手 駿、松山 基の5人です。
河村は、4番打者として勝負強いバッティングを見せ、守っては捕手として投手陣を好リードしてくれました。六浦は、ムードメーカーとして声でチームを引っ張ってくれましたし、チームのラッキーボーイ的な存在でしたね。横山は、安定した守備で活躍してくれましたし、県大会ではなんと満塁ホームランも放ちました!
井手と松山は1年生ながら力を発揮してくれたんです。井手は県大会に入り力を発揮し、好リリーフを見せてくれました。松山も予選から、先発に、リリーフにと大車輪の活躍でした!
Q. みんなチームに勢いをもたらす大活躍ですね!続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
横山 諒太、加藤 和以、小室 貴哉の3名です。横山には、内野の要として内野とチームをまとめる存在になってほしいですし、加藤には主軸として勝負強いバッティングを見せてもらいたい。小室には投手陣を引っ張る存在になってくれることを期待しています!
Q. 横山選手、加藤選手、小室選手の春の活躍に期待したいですね!さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?
この秋、強豪私学との力の差を痛感しました。その差を埋めるためにも、一人一人が意識を高く持ち、全員で高め合って、春のシーズンを迎えたいです。
峯山主将、ありがとうございました!
[page_break:指導者が語る!このチームの強み]ここからは、高蔵寺の本郷 弘樹君(2年・一塁手)、河村 炎斗君(2年・捕手)にお話を伺います!
副主将の本郷 弘樹選手(県立高蔵寺高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
本郷 弘樹(以下「本郷」):小さい頃に、甲子園をテレビで見ていて、それがとてもカッコ良くて。その姿に憧れたからです。河村 炎斗(以下「河村」):僕も、テレビや新聞などで甲子園を見て、憧れていました。今、その舞台を目指して行う野球が楽しいんです!
Q. では、この冬はどのように過ごしていきたいですか?
本郷:夏に後悔を残さないために、目的と意識を高く持って取り組みたいですね。あと、つらい練習からも逃げずに強い精神力を身につけていきたいです。河村:体幹と上半身の筋力をアップさせたいです!そうすれば、一つ一つのプレーに力強さが出てくると思うので。
河村 炎斗選手(県立高蔵寺高等学校)
Q. しっかりとした目標を持って、冬の練習を行っているのですね。次に、お二人の野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください!
本郷:走っている姿にはその選手の心が表れる、という意味の「走姿顕心」です。河村:自分は「精神一到」です。「精神を集中し、努力すればできないことはない」という意味です。この言葉を見たとき、自分に対して自信を持つことができましたし、ワンプレーに集中し大事にしようと決めたことを思い出しますね。
Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
本郷:勝負強い打者になることと、変化球にキレがあり、コントロールの良い投手になります。そして、その姿勢でチームを引っ張る選手になります!秋は県ベスト16に入りましたが、強豪校との力の差を感じました。だから、夏までに個人個人がレベルアップして、その差をなくし、春は秋を超えるベスト8以上の成績を目指したいと思います。
河村:セカンド送球のタイムを1秒台にすることを目標にしています!また、チャンスに打席がまわってきたら、必ずランナーを返すような勝負強いバッティングがしたいです。なので、まずは春の県大会出場を目指し、今ある課題を一つ一つクリアしていき、最後の夏には緊張しても自信を持ってプレーできるようにしていきたいと思います!
頼もしい宣言、ありがとうございます!本郷君、河村君、ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み■大野 雅也監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りや冬でのテーマを教えてください。
今年のチームは、力の突出した選手はいないが、部員もマネージャーもよく頑張り、上級生を中心にまとまりがあります。新チームが始まった当初は、試合の結果にかかわらず「最後まで良い雰囲気でやろう」と言い続けてきました。
秋の大会は、苦しみながらも、最後まで粘り強く戦い、持っている力を存分に発揮したと思います。また、運をもっているなと思えることが多い大会でしたね。昨秋は、公式戦、練習試合で、強豪私学、東海大会出場校と試合をさせていただき、力の差を痛感しました。この冬は、さらに良い雰囲気で、常に公式戦を意識した練習を重ねていきたいと思います。
Q. 最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ、一言お願いします!
常に「この一球」を公式戦で意識して、練習に取り組んでほしいですね。試合中、どんな状況になっても「練習通り」を試合で発揮しよう!
雰囲気良く、練習通りを発揮して高蔵寺ナインが活躍することを楽しみにしています!ありがとうございました!