県立桐生工業高等学校(群馬)
1984年に創立され、2014年に創立80周年を迎えた桐生工業高校。織物の街と呼ばれる桐生市に位置する当校は、染織デザイン科があり、その地域の特色をいかした学びもできる学校です。全体で23の部活動が活動しており、特に卓球部は、ほぼ毎年入賞しており、昨年は準優勝するなど、好成績を収めています!
そんな卓球部に負けず、硬式野球部も他の部活と切磋琢磨しあい、活動しています!街全体は豊な緑に囲まれ、夏と冬の温度差があるこの環境の中、3年間と短い高校野球人生にて奮闘する桐生工業野球部。通算4度の甲子園出場を果たし、強豪ぞろいの群馬県でも引けを取らない活躍を見せています!そんな桐生工業高校のナインに春、夏に向けたこの冬の取り組みについてお伺いしました!
■ 桐生工業高校の遠藤 克仁君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生19人、2年生 22人の合計41人です!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
学校から自転車で5分ほどのところに硬式野球部専用のグラウンドがあります!
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて3秒スイング(県立桐生工業高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
盛り上がりの良さと、守備、投手の安定感です!
Q. このオフシーズンでのチームの目標はなんですか?
体の大きさをひと回りもふた回りも大きくすることです。
Q. 身体の大きさは飛距離などに直結しますから重要ですよね。では、オフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは!』の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば教えてください。
3秒スイングと、思いつきトレーニング。そしてサーキットトレーニングです!
Q. 「思いつき」とは楽しそうなトレーニング名ですね!では、春、夏の目標を教えてください。
春は冬を乗り越えたという自信を持ってしっかりと一戦一戦勝っていきたいです!夏は甲子園出場が目標です!
秋の大会を振り返ってサーキットトレーニングの様子(県立桐生工業高等学校)
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
自分たちはまだまだ甘いなと思いました。
Q. 手厳しいですね。そう感じたのはどうしてですか?きっかけの試合があるのでしょうか?
前橋工業さんと試合をしたのですが、最終回の集中力が特にすごかったんです。要所をピッチャーや守備陣がしっかりとおさえていたし、何よりあきらめない気持ちが強かったです。その点で自分たちはまだまだなんだな、と。
Q. そこに気付けたのはとても良い収穫でもありますね。では、大会をふまえて、この冬取り組みたいトレーニングや目標を教えてください。
筋力トレーニングと集中力アップのトレーニングに取り組みたいです。そして守備力を向上させたいです!
Q. ありがとうございます!では、このチームのキーマンを教えてください。
白砂 智也、桑原 優介、金子 稜人です!白砂はチャンスでタイムリーを放ち、桑原はピンチの場面でファインプレーをしチームを救ってくれました。また、金子は安定感あるピッチングを見せてくれました。
Q. チームの中で、この春キーマンになってくれるであろう選手はいますか?
金子 稜人と須永 涼也、杉山 且行ですね。金子にはチームが流れに乗るようなピッチング、須永には安定した守備、杉山にはキャッチャーとして的確なリードを期待しています!
Q. 守備力には自信があるようですね!では最後に、このオフシーズンは春に向けて、どんな冬にしたいですか?
2年にとっては最後のオフシーズンなので、全力を尽くして悔いなく春、夏に向かっていきたいです。1年生は2年生を追い越す勢いでチーム全体を盛り上げて、一戦一戦の意識を上げていきたいと思います!
ありがとうございました!
[page_break:指導者が語る!このチームの強み]トレーニングに励む選手たち(県立桐生工業高等学校)
ここからは、筑井 恵太君、須永 涼也君にお話を伺います!
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
筑井 恵太(以下「筑井」):高校野球でしか味わうことのできない仲間との一体感、チーム一丸となった攻撃とひとつのアウトをとるために白球を追いかける守備、苦しい練習を乗り越えた先に得られる達成感があるところが好きです。
須永 涼也(以下「須永」):甲子園を目指し、全力を尽くす中、勝つ喜びや負ける悔しさを仲間とともに体験できるところが好きです。
Q. 達成感や喜びは高校野球を経験した者にしかわからない格別のものですよね!では、この冬はどんな冬にしていきたいですか?
筑井:この冬はつらい練習をチーム全員で盛り上げて、甲子園を目標に掲げ、私学や有名校にも勝つための成長の期間として、手を抜かず、一日一日を大切にすごしていきたいです。須永:冬にしかできないトレーニングで、納得するまで自分を追い込みたいです。そうやってレベルアップしていく自分を楽しめる冬にしていきたいです!
Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉はなんですか?
筑井:感謝の気持ちと思いやりの心です。この言葉は少年野球時代の監督に教えてもらいました。須永:「努力は嘘をつかない」をモットーに日々の練習、自主練習をがんばっています!
Q. 感謝も努力もとても大切なことですよね!それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします!
筑井:私学や有名校に勝つために技術とパワーを身につけ、自信に満ち溢れた頼れる選手に成長!そして、みんなで甲子園に行きます!!須永:どんな練習も乗り越える気持ちで、自分自身を追い込み、甲子園でも通用するくらいの選手まで成長します!
熱い宣言、ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み■柳澤 英希監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?また、秋の大会の振り返りとこの冬のテーマを教えてください!
夏の大会を経験した投手陣や捕手が残り、1年生の投手も計算ができたので、まずは最少失点でゲームを展開する「ていねいな守り」を意識してきました。例年以上にロースコアのゲームが経験できていると思います。しかしながら秋季大会では最後の最後でしのぎきれず、前橋工に敗れてしまいました。敗因としては、なかなか相手の左腕投手を攻略できなかったことや、最後にやってきた勝負どころでのチーム力不足と感じています。この秋は好投手を様々な攻撃バリエーションの中から攻略していくこともテーマのひとつに掲げてきました。少ないチャンスを確実にものにできるような精神力と相手にプレッシャーのかかるような鋭いスイングや走塁技術を一人ひとりがこの冬で身につけてほしいと思います。
Q. 最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言をお願いします。
自分を追い込むのはまずは自分自身。80パーセント、90パーセントで満足するのではなく、常に100パーセントを目指してトレーニングに取り組んでいってもらいたいです。また、苦しいときこそお互いが声を掛け合い、時にはチームのために心を鬼にして鼓舞し、全員が課題に果敢に取り組んでいけるようなチームになっていってほしいですね。血のにじむような努力をしているのは我々だけではありません。姿の見えない夏の対戦相手を常にイメージして野球に打ち込んでいきましょう。
さらなる守備力の向上を目指し甲子園出場を目指す桐生工業高校の活躍に期待しています!ありがとうございました!