なお、古谷は「前作のアイオリアのような気持ちで光牙たちと関わって行きたい」と初代『聖闘士星矢』で星矢たちを導いた獅子座の黄金聖闘士・アイオリアの名前を挙げていた。

アイオリアは、射手座の黄金聖闘士・アイオロスの弟であり、この射手座の黄金聖闘士の後を『聖闘士星矢Ω』で星矢が継いでいる。

数々の香港映画でサモ・ハン・キンポーは水島、ユン・ピョウは古谷の吹き替えでおなじみの2人だが、アニメでの共演はオリジナルの『聖闘士星矢』以来だという。

水島が「古谷さんは茶飲み友達で40年来の付き合いなので、スタジオに行って話す相手がいるのはうれしい。

心の拠りどころですね」と語れば、古谷も「(水島は)なんでも話せる、受け止めてくれる相手なので、これからの一年はきっとスタジオが楽しくなると思います」と変わらぬ友情を見せていた。

そして、新章から監督を務める長嶺は、「『聖闘士星矢』はとにかく小宇宙(コスモ)を盛り上げて見ている人にぶち当てる作品だと思っています。

役者さんの小宇宙を見ている子供たちにぶつけて、早朝ですが目が覚めるような作品にしたいです」と、作品について語れば語るほど思いが溢れるようにヒートアップ。

見どころについては「キャラクターにライバルを作るようにしています。

アテナを中心としたアテナ軍、パラスを中心としたパラサイト軍の戦いなんですが、アテナの側近に星矢がいるように、パラスにはタイタンという存在がいます。

光牙と昴の切磋琢磨する関係などにも注目です」と解説。

また、旧作に登場する「鋼鉄聖闘士」が本作にも登場することも紹介し、「アテナのグラード財団が科学と財力の力で作った人工の聖衣(鋼鉄聖衣)をまとった存在で、アテナを守る雑兵たちがこれを着て活躍することもあるかもしれません」という意味深なエピソードも明かしていた。

(C)車田正美/東映アニメーション・テレビ朝日・電通