最下位のシエナに敗れ、ミランに勝ち点で並ばれ、そのミランは元インテルFWマリオ・バロテッリの2得点で勝利。インテリスタにとって良い時期ではないが、マッシモ・モラッティ会長は気を落としておらず、アンドレア・ストラマッチョーニ監督への信頼を強調している。

「彼にSMSは送っていない。ちょっと話をしたよ。もちろん、信頼に変わりはない。ただ、注意を払って、仕事をしなければいけない。近くにいる者による攻撃から自分たちを守るためにね」

つまり、信頼はしているが、インテルは反撃もしなければいけないということだ。それも、すぐに反撃しなければいけない。一方、シエナ戦後に激怒していたといううわさについて、モラッティ会長は「誰だって好きな感情を抱いていいはずだ。ただもちろん、外で怒りを爆発させたりはしないよ」とコメントしている。シエナ戦での敗北については、このように続けた。

「選手たちがシエナ戦はひどい黒星だったと言っているなら、まったくそのとおりだったからだろう。試合は誰もが目にしたはずだ。相手のスピードにやられてしまった。私は監督じゃないから、それ以上は言えないね。(アントニオ・)カッサーノへのPK? それが試合を決定づけたとは思わない」

新戦力については、「東欧からの2人(ズドラフコ・クズマノビッチ、マテオ・コバチッチ)はうまくやったね。(エセキエル・)スケロットはそこまでじゃなかったが、それは彼の責任ではない。1カ月プレーしていなかったんだ」とコメント。バロテッリの2得点については、ロスタイムの議論を呼んだPK判定をほのめかして、「ちょっと助けられたと思うけどね」と話している。

その後、モラッティ会長は5日夜にインベルサーゴのインテル・クラブのサポーターたちに、次のように述べている。

「我々は全員で戦っている。ちょっと物事がうまくいかなくなると、すぐにとんでもない悲観が渦巻くのは残念だね。だが、選手たちには力があり、指揮官はインテリジェントだ。一定のところまで物事がうまくいって、それからケガや判定が影響することもある。だが、言い張っているわけじゃないよ。私はストラマッチョーニを知的な指揮官と評価しているんだ。うまくやるために仕事をし、うまくいかないときは苦しみに耐えるんだよ」