イタリアに激震、元イタリア代表シニョーリが八百長疑惑で逮捕

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 元イタリア代表FWのジュゼッペ・シニョーリ(43歳)が、イタリアのリーグでの八百長に関わった疑いで身柄を拘束されたことが1日、明らかになった。
 
 八百長が行われた試合の中心は、レーガ・プロ・プリーマ(3部リーグに相当)となっているが、セリエBWIN(2部リーグに相当)に加え、セリエAの試合も含まれているという。

 昨年11月に行われたレーガ・プロ・プリーマの試合で、クレモネーゼの飲み物に薬物が入れられた疑いが浮上。捜査と共に、賭博や八百長の疑いが浮上したようだ。

 セリエAの試合では、今年3月に行われ1−0でインテルがレッチェに勝利した試合が含まれており、さらに八百長の対象となった試合の拡大が懸念されている。このインテル対レッチェでは、15万ユーロ(約1740万円)が賭けられたと見られ、金銭のやり取りだけでなく脅迫もあった模様だ。

 この八百長に関わったのが、セリエAで通算188得点を挙げているシニョーリで、現在は警察当局に身柄が拘束されている。

 シニョーリは逮捕前に、イタリア時事通信社『ANSA』との電話インタビューで「同情してくれ。私は何も話すことはできない。これから弁護士と会い、彼が私のことについて話す」とだけ語っている。

 2006年には、ユヴェントスの元ゼネラルマネージャーのルチアーノ・モッジらが主犯格とされ、組織的に審判を買収していたカルチョ・スキャンダルが発覚したイタリア。今度は元大物選手を巻き込んだ不正が明るみになってしまい、イタリア全土に激震が走っている。

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