「韓流アイドル結局は『金』」…日本の報道に「反論できぬ」

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KARA、少女時代、東方神起…韓国アイドルに付きまとう問題は、やはり「金」なのか。週刊文春は「KARA、少女時代 K-POPアイドルの『血と骨』」をいった見出しで、所属事務所との契約問題などで揺れる韓国芸能人たちの裏側について報じた。この記事は現在、韓国のインターネット上で注目を浴び、記事の分析に「反論できない」といった韓国の声が集まっている。

週刊文春(2011年2月3日号)は、K-POP専門家でラジオDJの古家正亨氏をはじめ、KARAと一緒に仕事をした音楽関係者、日本の芸能関係者、日本のレコード会社関係者など複数の業界関係者たちに取材を行った。記事からは、騒動の発端に韓国特有の「家族主義」が存在し、騒動は起こるべくして起きたことが浮き上がっている。

記事では韓国の芸能界について、「韓国特有の家族主義が存在し、事務所と芸能人はビジネス関係というより家族と考えた方がいい」と説明する。「日本人は訴訟になる前に話し合いで解決しようとするが、韓国は父親的な存在である事務所の社長に、所属アーティストたちは従うしかない。訴訟をするのは、話し合いをする方法がそれしかないからだ」と絶対的な上下関係が存在すると紹介する。

家族主義は問題が多く、家族のような信頼関係を利用した詐欺事件も多発している。これは芸能界に限らず韓国全体に言えることのようだ。

「家族主義」意外にも、韓国特有の「育成方法」も問題を抱える。オーディションに合格すると、デビューまでの宿泊費、食費、レッスン費、交通費、教育費などすべて事務所が負担するため、事務所はこの費用を回収しようとアーティストとの「奴隷契約」が発生する。

韓国芸能人について「お金しか言わない」と非難する日本の音楽関係者もいる。関係者は韓国でお金の問題が明確ではないため、日本に来ても契約やお金の問題について敏感に反応するように見えるという。

週刊文春は韓国芸能界について、整備された音楽市場が存在しないため、韓国芸能人は生活するためにも海外に進出するしか方法がないのだと指摘する。ネット上で横行する違法ダウンロードにより、印税が不明瞭なことも原因のようだ。

記事を伝えた韓国メディアは「ドラマなど、スケジュールを消化するために訪日予定のKARA。今回の事件で、日韓芸能界のシステムに対する多角的な分析が行われ、日本の芸能界は第2、第3のKARA事態を避けることができるのか注目している」と伝えた。

韓国ネットユーザーたちは「今回のKARA騒動で否定できなくなった」「気分悪いけど、反論できないね」「久しぶりに日本の鋭い分析の記事を読んだ」「言うこと無い…全部合っている」「正しい分析…韓国芸能界の改革方法も教えてくれ」といった反応を寄せた。


参照:日「韓国芸能人訴訟、背景には家族主義」 - 東亜日報
参照:「韓国芸能人たち『お金』しか言わない」 - New Daily

(文:林由美)

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