シカ。(c)JOSH EDELSON / AFP

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【AFP=時事】米ミズーリ州の裁判所は、シカ数百頭を密猟した男に対し、収監中に米ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)の名作アニメ映画『バンビ(Bambi)』を繰り返し鑑賞するよう命じる判決を言い渡した。

『バンビ』はハンターによって母親を殺される子ジカの物語。判決を受けたデイビッド・ベリー・ジュニア(David Berry Jr)被告は、捜査当局が「史上最大級」と呼ぶ密猟捜査で逮捕され、裁判で禁錮1年の刑を科された上に、収監中に月1回以上同作を見ることを命じられた。 

 同州の自然保護当局は13日に今回の判決を発表。被告は過去3年にわたりシカ数百頭を殺した疑いで、家族2人と共に逮捕されたと明らかにした。

 地元検察官によれば、被告らはシカを娯楽目的の狩猟で違法に殺していた。犯行は「夜間を中心に頭部を目当てに行われ、胴体は置き去りにされた」という。

『バンビ』はウォルト・ディズニーのアニメ映画の草分けとなった作品で、1942年8月の公開以降、大きな目をした幼いシカ「バンビ」と愛する母シカの姿は何世代もの子どもたちを魅了してきた。

 その一方、ハンターに殺された母シカに幼いバンビが寄り添うつらい光景は映画史に残る名シーンとなり、死について語ることが忌避される状況を変えるとともに、近親者を亡くした子どもたちが自らの境遇に向き合う支えになったと評価されている。

 被告の『バンビ』鑑賞は、ローレンス郡(Lawrence County)の刑務所で、保安官が上映する形で行われる。

 米ミズーリ州、カンザス州、ネブラスカ州およびカナダにまたがる地域では、数年がかりで密猟捜査が行われており、これまでに14人が逮捕されている。

【翻訳編集】AFPBB News