スマホ機種変で電子マネーの移行忘れで残高はどうなる? 忘れたときの救済措置

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秋はスマホの冬春の新モデル発売シーズンだ。10月下旬にはXperia Z5が各キャリアから発売される。すでに予約している人も多いだろう。

ところで、おサイフケータイや電子マネーの移行準備は大丈夫?

電子マネーの移行の基本は、
「古い端末で残高を預ける」→「新しい端末で預けた残高を受け取る」

しかし、
「残高を預ける前に機種変更してしまった」
「故障してしまって手続きができない」
といった場合は、どうすればいいのだろうか?

機種変更してしまう前に、移行の方法をきちんとおさらいしておこう。

●楽天Edy
<移行前の機種で行うこと>
1)アプリのメニューから「機種変更の手続き」→「残高を預ける」をタップ
2)「楽天会員IDを利用する(無料)」をタップ
3)残高を確認して「残高を預ける」をタップ
4)ユーザIDとパスワードを入力すれば完了







<移行後の機種で行うこと>
1)アプリを導入後、「機種変更の方」をタップ
2)「楽天会員IDで受け取る」をタップ
3)残高を確認して「残高を受け取る」をタップ
4)ユーザIDとパスワードを入力すれば完了

楽天会員IDを持っていない場合は、事前に登録しておこう。
移行前に、未受け取りのEdyギフトがあれば受け取っておく。さらに、オートチャージを設定している場合は、移行前に解除しておくことがポイントだ。

残高を残したまま機種変更してしまった / スマホが故障してしまった場合
まだ電源が入る状態であればそのまま店頭で利用できる。残高をそのまま使い切ってしまおう。

故障によって電源も入らない状態の場合は、「Edyレスキューサービス」を利用すれば修理後のスマホまたは新しいスマホに移行することができる。
各キャリアで書面を発行してもらうなど多少の手間はかかるが、手数料などは必要ない。

●モバイルSuica
<移行前の機種で行うこと>
1)アプリトップ画面で「会員メニュー」を選択
2)「携帯情報端末の機種変更」→「機種変更する」とタップ




<移行後の機種で行うこと>
1)アプリを導入、ログインして「初期設定する」をタップ
2)「実行する」をタップ

モバイルSuica移行完了画面から「エクスプレス予約」の機種変更手続きもできる。エクスプレス予約を利用している人は、こちらも一緒に手続きしておくとよいだろう。
なお、機種変更処理をすると、旧端末ではモバイルSuicaは使えなくなる。また、改札の中へ入場した状態では移行作業はできないので注意したい。

残高を残したまま機種変更してしまった / スマホが故障してしまった場合
「モバイルSuicaコールセンター」に電話をして手続きを行う。この場合、再発行の手数料510円が必要となる。

●nanaco
<移行前の機種で行うこと>
1)アプリトップ画面のメニューから「機種変更」をタップ
2)パスワードを入力したあと、「引継番号発行開始」をタップ
3)引継番号(9桁)が表示されるのでメモして「終了」をタップ




<移行後の機種で行うこと>
1)アプリ導入後、「機種変更手続き」→「引継番号入力へ」とタップ
2)引継番号(9桁)とパスワードを入力する
3)「機種変更手続き開始」をタップ







手続き完了後は、古い端末ではnanacoが利用できなくなる。また、引継完了翌日の5:00まではクレジットチャージができない。機種変更後はnanaco番号が新しくなるので、ネットクーポンやキャンペーン参加登録などをしている場合は、新しい番号に変更する必要がある。

残高を残したまま機種変更してしまった / スマホが故障してしまった場合
引継番号は、「お問合せセンター」にて口頭でも発行してもらえる。新しいスマホで「再発行手続き」を選択して引継番号を入力後、免許証のコピーなどを郵送すれば残高を移行できる。手続きに手間と時間はかかるが、手数料などは不要だ。


「移行手続きをしたけど結局機種変更しなかった」という場合、モバイルSuicaとnanacoは、一旦アプリをアンインストールしてから再インストールし、残高を受け取る手続きをすればこれまで通りおサイフケータイを利用できる。楽天Edyの場合は、アプリを入れ直さなくても残高を受け取ることができる。


内藤由美