学校教育はいまやその内容が複雑化して、生徒にとっては「学ぶこと」よりも「いい成績をとること」がその目的となってしまうきらいがあります。本記事では、日本における双生児法による研究の第一人者である安藤寿康氏の著書『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新聞出版)より一部抜粋し、そもそもなぜ「学校」という場所が必要になったのか、その経緯を通して学校教育の本質に迫ります。進化的に見た教育現代社会では、狩猟採集社会