袴田巌さん(88)は2014年、逮捕から48年ぶりに釈放され、ふるさとの浜松市で姉ひで子さん(91)と暮らす。死刑執行の恐怖にさいなまれつつ長期に及んだ拘禁の影響は大きく、釈放から10年たった今も意思疎通は難しいが、平穏な生活の中、笑顔を見せることも増えているという。袴田さんの日課はドライブで、支援者が運転する車の助手席から数時間、市内などを見て回り、夕食を済ませて帰宅する。服装はひで子さんが