1997年は新日本プロレスにとって、平成の絶頂期と言っても過言ではなかった。5大ドームツアー(東京2回、ナゴヤ、大阪、福岡)を成功させ、年間134試合で70万8464人の観客を動員したのである。ライバル団体の全日本プロレスも年7回の日本武道館を超満員にして盛況だったものの、会場の規模が違うだけに興行面で新日本が大きくリードした。そして98年、新日本は時代の節目を迎える。前年6月19日に引退を表明した長州力が、1月