その言葉通り、國枝准教授は先の荒川教授らと共同の研究グループで、クマムシ固有の新規タンパク質が、ヒト培養細胞の放射線耐性を向上させることを発見、16年に論文発表した。「クマムシの遺伝子を人間に導入することで、一人の人間がまるごと放射線に耐えられるようになるかはまだわかりません。現時点では人体にある様々な性質の細胞の中の、特定の種類の細胞での実験結果です。もちろん、人体に導入するのは倫理的な問題もあ