ファッション界から政界へ 藤巻幸大が繰り上げ当選 渋谷で初演説

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 テトラスター代表取締役社長の藤巻幸大氏が、みんなの党から繰り上げで参議院議員に当選が内定した。確定すれば、初めてファッション業界出身の国会議員が誕生する。12月8日には初仕事として渋谷ハチ公前で初の街頭演説を行い「民間の力で日本を元気にしましょう」と訴えた。

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 1960年生まれの藤巻氏は現在52歳。1982年に伊勢丹へ入社して百貨店初の試みを数々と仕掛け、"カリスマバイヤー"と称された。経営破綻した靴下メーカー「福助」の代表取締役社長としてわずか1年半で再建させた功績等は高く評価されている。イトーヨーカ堂の取締役兼セブン&アイ生活デザイン研究所社長などを経て、2008年にフジマキ・ジャパンの副社長に就任。シカタ代表取締役プロデューサー、テトラスター代表取締役社長、トランジット・ジェネラル・オフィスの特別顧問や韓国の新世界百貨店の顧問などを兼任し、またECサイト「藤巻百貨店」を立ち上げるなど多方面にわたって活動している。

 ファッション界から政界を目指した藤巻氏は、2010年7月の参院選にみんなの党の比例代表候補として出馬したが落選。しかし2012年12月の第46回総選挙において上位当選者の総選挙出馬に伴う参議院比例区の繰り上げによって、参議院議員に当選することが確実になった。初めての街頭演説で藤巻氏は、ネイビーのコーデュロイのスーツにツイードのベストを着用し、レザーのクラッチバッグを抱えて登場。「民間の代表として国会に入るつもりでいます。47都道府県を回ってわかったのは地方のひどい現状でした。愛する日本、美しき日本、おもてなしの日本。まずは地方を元気にしたい。アートやファッションは輸出しましょう。国を動かすには人の力が大事。人の心が政治です。巻き込むことで大きな可能性になる。多くの仲間を作りたいと思っています」とスピーチした。

 なお、当選は12月中旬を目処に正式に決まり、任期は2016年夏の第24回参院選までの約3年半が予定されている。