8日、U−20女子サッカーW杯の決勝と3位決定戦が国立競技場で行われ、決勝ではアメリカがドイツを1−0で下し、2大会ぶり3度目の優勝を飾った。3位決定戦に挑んだ日本はナイジェリアのフィジカルに苦しんだものの2−1のスコアで勝利し、初のメダルを獲得、またフェアプレー賞も受賞した。

 ロンドン五輪の余韻も冷めやらぬ中、開幕したU−20女子サッカーW杯。優勝を目標にしていたヤングなでしこではあるが、スピード、フィジカルというサッカーの根幹にかかわる部分で決勝戦を戦ったアメリカ、ドイツとは確実に一線があった。それは紛れもなく彼女達とA代表の差とも言えるもので、先輩なでしこのW杯、またロンドンでの激闘とのレベル差は現時点では致し方のないところだ。

 しかしこの世代の才能は非常に大きな将来性を感じさせる。特にこの大会6ゴールを決めた田中陽は大きく成長を見せた。3位決定戦で放ったペナルティエリア外からの無回転シュートは小さな体とは裏腹に実にパワフルなもの。試合ごとに成長を見せる彼女だがまずはINAC神戸でレギュラーを獲り、なんとしても経験を積まなければならない。

 柴田は瞬発力とテクニックに優れた攻撃的プレーヤーで世界レベルでも十分通用することをこの大会で示している。しかしその彼女も「リーグで代表選手とやる方が厳しい」と試合後述べていたように、彼女達には先輩なでしこの大きな壁が立ちはだかる。

 だがこれは悲観すべきことではなく、むしろ喜ばしいというべきだろう。国内リーグの充実は代表の底上げに確実に繋がっていく。育成世代が世界とぶつかることによって自らの課題を知り、リーグに戻って切磋琢磨するという形が代表を強くするのは間違いない。吉田監督の「個の力のアップ」という目標は銅メダルで達成されたわけではもちろんなく、当然ながら彼女達自身の地道な戦いへと継続されて行く。(編集担当:田村和彦)