京急HPより

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「事業所内にとどまらず、従業員の家庭でも節電に努めたい」…鉄道事業者としては画期的な試みが行われる。

東京・品川と羽田空港や横浜、三浦半島を結ぶ京浜急行電鉄は27日、現在も実施している節電対策を夏季もさらに強化して実施し、政府から指定されている電力使用量の15%以上の削減を目指すと発表した。さらに、京急グループ各社の従業員およそ1万人にLED電球を配布し、家庭における積極的な節電への協力を行うことを明らかにした。

これは政府の今夏における電力需給対策の発表を受けて実施されるもので、具体的な取り組みとしては平日日中の一部区間において普通電車の運行本数を削減するほか、室内灯の消灯、空調設定温度の変更、そして駅構内の照明や案内サインなどの一部消灯を実施する。

また、久里浜運転区(車庫)では建物内部の温度を抑える対策として、屋根に白い断熱材を塗装する。地下駅である羽田空港国内線ターミナル駅と天空橋駅では、構内の照明を消費電力の少ないLED照明に変更する。このうち羽田空港国内線ターミナル駅では約1100台の照明を6月末までに全てLED化するという。


さらに、京急グループ各社の従業員およそ1万人に対して、LED電球を1人1個ずつ配布する。京急によると、LED電球は白熱電球に対して約5分の1の電力消費量であるため、大幅な節電を実現でき、全従業員による節電効果はおよそ328キロワットになるという。

京急では、今回のLED電球配布を従業員が節電意識を高めるきっかけにしたいとしており、他の節電対策と併せて来月より実施する。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)

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【参照】
京浜急行ホームページ