W杯予選プレーオフのアイルランド戦に招集されなかったパトリック・ヴィエラ(インテル)が22日、カナルプリュス局のサッカー番組に出演し、自分に代わって主将を務めたティエリ・アンリのハンドについて語った。

 ヴィエラは「僕がアンリの立場にいたら、同じことをしていただろう。ほかの選手だって同じことをしていたはずだと確信している」と全面的にアンリをかばい、「彼は傷つきやすい人間。これから長い間、このことは彼の頭を離れないだろう」と盟友を気遣った。

 アンリのプレーは、アイルランドに先制点を許して延長戦に持ち込まれ、劣勢を強いられる緊迫した場面で生まれた。“もしヴィエラがピッチにいれば”と考えたファンは少なくないはずだ。ヴィエラの存在で、試合が違った展開になっていたことは十分に想像できる。ケガのトゥラランに代わって守備的MFのスタメンで起用されたアルー・ディアラの緊張ぶりが明らかに感じられたからだ(翌日のレキップ紙の採点は10点中3点)。

 ヴィエラ自身も「自分の経験があれば、チームに何かをもたらせただろう」と感じている。同じ考えがドメネク監督の頭にもよぎったとしたら、アイルランド戦の苦戦はヴィエラにとって福と転ずるかもしれない。本人も「試合には出られている。あとは、いかにチャンスをモノにし、評価を上げるかだ」と自覚している通り、その考えに説得力を与えることが肝心になる。

 先日、アーセナルのヴェンゲル監督が「W杯に出たいなら、ドメネク監督の注意をひくためにインテルを出るべき」と語ったが、これについてヴィエラは、「6月までに最大限の努力をする。インテルに残って試合に出ることだって可能だ」と恩師に反論している。