ATTに移籍を果たし、EXC2戦目で王座挑戦を果たすエドワーズ、UFCやPRIDE武士道でキャリアを積んできた32歳のベテランが、キャリアの再構築を目指し、MMA戦績47戦というキャリアを生かしKJ・ヌーンにチャレンジする。

MMA PLANET Interview
Interview by Manabu Takashima

――フィジカル、打撃、テイクダウン、そして寝技とハードなトレーニングですね。

「でも、楽しいよ。僕はまた、自分の力に自信を持てるようになった。このメンバーで、これだけのトレーニングをしていれば、強くなっていることに確信が持てるんだ。トレーナーのベンケイが、猛プッシュしてくれる。最高の環境だよ」

――ATTに移籍したのは、このようなトレーニングをしたかったからですね。

「そう、僕はずっと一人でトレーニングをしてきた。時にトレーニングパートナーがいても、何かの拍子で街を離れないといけない者もいたし、長く一緒にトレーニングできるファイターはヒューストンにはいなかったんだ。

教え子たちとのトレーニングで強くなるというモチベーションもあったけど、今、ATTにやってきて、どんな練習でも自分を追い込んでくれるファイターがいることの重要性を知ったよ。寝技でマーカス・アウレリオにやられる。ペケーニョ、マルセリーニョにギタギタにされてしまう。

スタンドじゃあ、チアゴ・アウベス、ルイジ・フィオラバンティ、アレッシオ・サカラにぶっ飛ばされている。レスリングは、僕のもともとのレスリング・コーチのタイロン・ウッリーがいて、マイク・ブラウンがいる。

こういう環境はヒューストンにはなかった。だから、僕はこっちに引っ越すことに決めたんだ。試合があるから、僕がさきにやってきたけど、数日中にライフと犬も引っ越してくるんだ。引退するまで、この街に住むつもりだよ」

――6月14日にはEXCでKJ・ヌーンの持つEXC世界ライト級王座に挑戦することが決まっていますが、今、EXCでキャリアを積むことの意味合いを教えてください。

「去年は、僕のキャリアの中で最悪の1年を過ごした。3連敗なんて、とんでもない状況だった。そこでATTに移籍し、EXCに上がる機会を得た。僕の力を信じて、プッシュしてくれるチームメートの後押しもあり、1月には大切な初戦に勝つことができたんだ。

そして、世界で最高のトレーニングも続いている。僕は再び世界のトップを目指し動き出すことができて、その機会をEXCも与えてくれたんだ。タフなファイターと戦えるのは、強くもない相手と戦って勝ち星だけ得ることよりずっと意味がある。KJだけでなく、ニック・ディアズもいるし、EXCは戦い甲斐があるよ」

――KJよりイーブス選手の方、ずっとキャリアがあります。この経験の差は、大きなアドバンテージになると思いませんか。

「KJは8戦しか戦っていないけど、タフな相手であることは変わりないよ。ニック・ディアズに勝ってベルトを取ったんだから。確かに僕のキャリアは彼にないものだし、僕の勝利を願ってそういう風に言ってくれる人も多いよ。

でも、勝負はケージの中で決まるからね。どちらが強いかは、みんなの予想でなく、僕が彼の顔にパンチを叩き込んで証明つもりさ。そして、KJだってそう思っているに違いない。試合が終わって、立ったままでいる者が勝者なんだ」

――160ポンドというEXCライト級の体重をどう思いますか。

「まぁ、ニック・ディアズをチャンピオンにしたかったんだろうね(笑)。僕は155ポンドに落とすことも問題ないし、160ならなおさら減量がイージーだ。サンドウィッチでもドーナツでも食べられるよ。

でも、僕はこれから160で戦うということは、160に落とすことが大変なファイターと戦っていかないといけないということだから、あまり悠長なことは言っていられないんだけどね。あと2、3人はウェイトの近い相手と戦ってならしていきたい」

インタビューの続きは次ページで