当日の大会では、サップと並ぶ地元のヒーロー=モーリス・スミスこそ、1分53秒でアームロックを決めリック・ルーファスを下したが、その他の試合では番狂わせが続出した。

第7試合、ドゥエイン・ラドウィックの代役出場となったエディ・エリスは、ベテランのスティーブ・バーガーと一進一退の攻防の末、最終ラウンドにバックマウントを奪取。チョークで攻め、好印象をジャッジに与えると、3-0の判定勝ちを手にした。

驚きの結末となったのは、セミファイナルのジョー・リッグス×コーリー・デベラ戦だ。
ミドル級&ウェルター級で世界のトップクラスに君臨するリッグスは、デベラの右ミドルを受け、直後にテイクダウンを許す。寝技でデベラの細かいパウンドを防御していたリッグスだったが、直後に背中を抑えて試合続行不可能の意思表示。仰向けのまま動かなくなり、僅か82秒でデベラが勝利を掴んだ。

タフファイトながら、アップセットを阻止したのが第6試合に出場したホルヘ・マスヴィダルだった。ネバダ大のスター・ボクサーだったライアン・ハーレーのパンチでバランスを崩し、マウントを奪われた序盤を切り抜けると、その後はスタンドでの蹴り、テイクダウンからポジション+フィニッシュの仕掛けとオールラウンダーぶりを発揮。ジャッジが3者とも30-27をスコアする勝利を手にした。

地元サンノゼを離れ、ワシントン州進出に成功したストライクフォース。
次回大会は3月29日サンノゼのhpパビリオンに凱旋し、フランク・シャムロック×カン・リーのストライクフォース世界ミドル級選手権試合、ジェイク・シールズ×ドリュー・フィケット戦、ポール・デイリー、ギルバート・メレンデス、ナム・ファンらの出場が予定されるビッグ・ショーをEXCと協力して行うことが決定している。