【漫画】本編を読む

『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』は、漫画家・イラストレーターの雪のヤドカリさん(@yukinohotel)による、シュールな4コマ漫画だ。

 占いにやって来た男性が、占い師から「明後日死にます」と衝撃的なことをさらっと言われるという急展開から始まる。

 さらに占い師から「この身代わりの鈴(180万円)を買えば難を逃れられますが…」と、また違った角度の恐怖の提案まで(!)。しかし男性は「絶対買います」と即決で購入。このスピード感、おもしろおそろしい。

 これで一安心だと思った男性だったが、高額な鈴を買ってしまったせいでお金がなくなり「急いで稼げる仕事」を探そうとスマホを検索。すると「いいバイト」が見つかったようで……。

 このお話、インパクト重視のオチではない。「不穏オチ」とでも言えばいいのだろうか。パッと読んだだけでは分からないかもしれないが、「もしかして……こういうこと……?」と、じんわり後引く「怖さ」を残してくれる。

 一方で「春の山」という話では、ラストのオチが最もインパクトがあり、なおかつ考察しがいのある深みも感じるようなお話だ。

 急降下でゾッとさせてくれるホラー4コマは、暑い日にもうってつけだろう。

文=雨野裾