治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が、自身のYouTubeチャンネルで「【石川県・小松市】「トイレに行く」授業中に10歳男児が行方不明、滝つぼで発見の悲劇。元刑事が解説」と題した動画を公開した。石川県小松市で起きた10歳男児の痛ましい行方不明・死亡事件を取り上げ、警察庁のデータを基に子供の予測不能な行動と大人の危機管理の重要性について解説している。

動画ではまず、石川県小松市の特別支援学校に通う小学5年生の男子児童が、授業中にトイレに行くと言って教室を出たまま行方不明となり、約1.5キロ離れた滝つぼで死亡しているのが発見された事件の概要を説明。小比類巻氏は、子供が突然学校を抜け出し、過去に行ったことがある場所へ一人で向かってしまうといった「大人の予想が及ばない行動」を防ぐことの難しさを指摘した。

さらに、警察庁の統計資料「令和5年における行方不明者の状況」を提示し、データに基づく分析を行った。令和5年の行方不明届受理数のうち、9歳以下の子供が1,115人であるのに対し、10代になると17,732人へと急増している点に着目。年齢が上がるにつれて行動力が増し、親の想像を超える動きをすることで行方不明者が激増する実態を浮き彫りにした。

また、小比類巻氏は現役の警察官時代に遭遇した事例を紹介。スーパーの駐車場で、エンジンをかけたままの車に子供を残して買い物に行く母親に対し危険性を注意したところ、「今まで大丈夫だったから」と反論された経験を語った。

小比類巻氏は、「今まで大丈夫だった」という過去の経験は、事故が起きた際の安全の保証には全くならないと強調し、そうした考え方を厳しく非難した。悲劇を繰り返さないためにも、子供の特性を理解し、保護者や周囲の大人が常に最悪の事態を想定した危機管理を徹底することの重要性を強く訴えかけている。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993〜2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。