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 ドキュメンタリー監督・藤野知明の著書『どうすればよかったか?』(文藝春秋)の累計発行部数が2万部を突破した。

【写真】藤野知明『どうすればよかったか?』

 本書は1月29日に刊行され、『読売新聞』『北海道新聞』などの新聞各紙や『ラジオ深夜便』(NHK)など20以上の媒体で取り上げられている。Webメディア「文春オンライン」では本書に関する記事の総PVが約780万を記録。Amazonの売れ筋ランキングでは「精神医学ノンフィクション」「映画の本」など5つのカテゴリーで1位を獲得している。

 医学部に通うほど優秀だったが、統合失調症の症状が現れて突然叫びだした姉。姉を「問題ない」と医療から遠ざけ、南京錠をかけて家に閉じ込めた、医師で研究者の両親。そして変わってしまった姉を心配し、両親の対応に疑問を感じながらもどうすることもできずにいた弟。20年にわたって自身の家族にカメラを向け続けた弟・藤野知明監督による映画『どうすればよかったか?』は、2024年12月から4館で上映がスタートし、これまで全国150館で上映、17万人以上を動員した。公開から1年半以上経った現在も上映が続いており、ドキュメンタリー映画としては異例のヒットとなっている。

 書籍版となる本書では、映画に入れるのを断念した家族の事実や、姉や両親と過ごした時間の中で味わった悲しみ、怒り、混乱、葛藤、喜び、希望など、映像では伝えきれなかった様々な思いを監督自身の言葉で綴っている。

 著者の藤野知明は1966年、北海道札幌市生まれ。北海道大学を卒業後、社会人生活を経て日本映画学校映像科録音コースに入学し、千葉茂樹監督に師事した。2013年に淺野由美子と「動画工房ぞうしま」を設立し、主にマイノリティに対する人権侵害をテーマとして映像制作を行っている。監督作品に、短編ドキュメンタリー『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨杵臼コタンへ』(17)、長編ドキュメンタリー『とりもどす』(19)、『カムイチェㇷ゚サケ漁と先住権』(20)、『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン』(21)などがある。『どうすればよかったか?』(24)は山形国際ドキュメンタリー映画祭[日本プログラム]、台湾国際ドキュメンタリー映画祭、JAPANCUTS(ニューヨーク)、香港アジア映画祭など国内外で上映されている。

■コメント藤野知明(著者)日々届く読者の感想を拝見しながら、自分の経験や、考えたことが少しでも何かの役に立てばと思っています。

(文=リアルサウンド ブック編集部)