教え子と校内の特別教室で複数回の性行為に及んだ31歳高校教諭が懲戒処分に(写真/イメージマート)

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 埼玉県教育委員会は6月16日、自校の生徒に対するわいせつ行為や不適切な指導があったとして、県内の公立高等学校に勤務する男性教諭2名を懲戒免職処分とした。

【写真】埼玉県教育委員会が発表した31歳高校教諭の懲戒処分事案の詳細

 毎月のように発表される教諭のわいせつ事案。学校という閉鎖空間において、本来生徒を守るべき立場の教員がなぜ卑劣な行為に手を染めてしまうのか。学校はもはや安心できる場ではなくなってしまっているのか。

 県教育委員会へ取材すると、この2つの事案の全容がわかってきた──。【前後編の前編】

 1件目の事案は、東部地区の県立高校に勤務していた31歳の男性教諭によるものだ。被害に遭ったのは同校に在籍する女子生徒だった。事案の概要について、大手紙社会部記者が解説する。

「当該教諭は、2025年7月中旬頃から令和8年2026年1月5日までの約半年間にわたり、校内の特別教室において、勤務先の女子生徒と複数回に及ぶ性交を行っていた。特別教室は特定のクラスの教室ではなく、2人は毎回この同じ教室で行為に及んでいたとみられています」

 2人の関係の始まりは、禁止されているはずのSNSだった。今回の事案について、県教育委員会の担当者は次のように明かす。

「教諭が事前に業務の関係で女子生徒に個人のLINEアカウントを教えたことで、令和7年2月頃から2人のやり取りが始まったようです。もちろん、県としては教員と生徒のSNSでのやり取りは禁止としております」(県教育委員会担当者・以下同)

 教員としての立場を利用したともとれる行動だが、関係が深まった背景には生徒からのSOSがあったという。

「女子生徒が当該教諭に、進路や人間関係の悩みを相談したのが関係進展のきっかけになったようです。そこから教諭が恋愛感情を持つようになり、自身の性的欲求を満たそうという考えに至ったと把握しています。教員歴は10年で、過去にトラブルなどはなく、校長によれば『人間関係は良好で職務にも真面目に取り組んでいた』とのことでした」

 周囲からの信頼を裏切る行為は、今年1月26日、思い悩んだ女子生徒が別の教諭に関係を相談し、翌日その教諭とともに校長の元へ相談したことで明るみに出た。

「県としてこれまでに4回ほど教諭を聴取しました。教諭は『SNSで生徒とやり取りすることが禁止されているのは知っていたが、性的欲求のためにやめられなかった。自分の甘えからきたもの』と認めています。

 女子生徒とは交際はしていなかったと主張しており、一方で性交の事実については認めています。報告を受けた校長も『残念な事を起こしてしまい、申し訳ない。教諭に対してはショックです』と疲弊しておりました」

 あまりに身勝手な動機が浮き彫りとなる中、県教育委員会は再発防止に向けた対応に追われている。

「県としては、全ての県立高校に指導を徹底するように要請し、不祥事に関する研修会を各校において、職員会議などで何度も繰り返すように求めています。なお、保護者は個人特定を恐れており、警察へ被害届等を出しているかについては把握しておりません」

 真面目な顔の裏で生徒を毒牙にかけていた教諭の処分が下された一方で、同日、別の県立高校でも耳を疑うような事件による懲戒免職処分が発表されていた。続く記事では、男子部員36人を盗撮し、逮捕に至った32歳教諭の信じがたい手口と、SOSを放置した学校側の実態について報じる。

(後編につづく)