【安蔵 靖志】「型落ちまで1年待ち」は不要…家電のプロが明かす”いちばんお得な買い時”
冷蔵庫、洗濯機、テレビ、掃除機……。家電を買うなら、少しでも安く買いたいもの。IT・家電ジャーナリストで、著書に『家電ビジネス』がある安蔵靖志氏によれば、家電をお得に手に入れるポイントは「購入時期」と「購入場所」だという。新製品の価格が一気に下がるタイミング、そして家電量販店とネット通販の賢い使い分け方を、同氏が伝授する。
「発売から何ヵ月後」が狙い目?
家電ジャーナリストを名乗って仕事をしていると、「おすすめ家電」に加えて「家電をお得に買う方法は?」と聞かれることが多くあります。家電をお得に買うために重要なポイントは「購入時期」と「購入場所」の2つです。
もし欲しい家電がすでにあるのであれば、最初にチェックすべきなのがその製品の発売日です。
最近はメーカーが指定した価格で販売店が売る「指定価格制度」が一部のメーカーの一部製品で開始されたものの、家電製品は発売されてからじわじわと価格が下がっていくのが基本です。
そのため、その製品を最も安く買えるのは販売終了直前となります。毎年のように新製品が出るようなカテゴリーなら、型落ち品になる1年後が底値の目安です。
ただし、発売したばかりの製品を1年後まで待って型落ち品になってから購入するというのは苦痛ですよね。そこで、新製品を買いたい人には「発売から3ヵ月後」をおすすめします。
価格の下がり方は製品によってまちまちですが、3ヵ月後くらいまでは価格が一気に下がり、そこから1年後まではじわじわと下がっていくというのが一般的です。発売されたばかりの製品なら、3ヵ月後くらいまで待って購入すると比較的お得に購入できます。
年に数回の「セール時期」もチャンス
今これが欲しいという製品がないのであれば、家電をお得に購入しやすいのがセール時期です。
セールは大きくボーナス時期(6月、12月)、家電量販店の決算期(3月、9月など)、年末年始に分かれています。
最近では11月第4木曜日の感謝祭の翌日から開催される米国の「ブラックフライデー」も日本に持ち込まれるようになりました。米国ではブラックフライデーが最大のセール時期ということもあり、アマゾンやコストコなどの米国企業で家電を購入する際には注目したいお買い得時期です。
そのほか、進学や就職などで新生活を迎える人を対象にした3月の新生活応援セールなどもあります。
ただ、人は「今購入するとお得!」と思わされると、それほど必要ないものでも買ってしまいがちです。前から欲しかった製品が安くなったら買おう、くらいの心持ちでいたほうが失敗せずに買い物ができると思います。
家電量販店とネット通販、どちらがお得?
2つめのポイントが購入場所です。家電製品の購入場所として一般的なのは家電量販店、ネット通販、メーカー直販サイト、ディスカウントストア、ホームセンターあたりでしょうか。
ディスカウントストアの場合、2〜3年以上型落ちの製品などを扱っている場合もあります。スタンダードクラスやエントリータイプの家電製品の場合、型落ちになっても機能や性能に大きな違いはないので、お得に買いたいのであればそうした選択肢もアリです。
では、家電量販店とネット通販の場合、どちらがお得でしょうか。
以前は店頭で製品を見て触ってネット通販で購入する「ショールーミング」が問題になったこともありましたが、今は逆にネット通販で情報を確認してから店頭で購入する「ウェブルーミング」という言葉も生まれています。
実際にものを見て触ってみないと、その製品が自宅のインテリアや家族のライフスタイルに合っているのか分からないので、そういう行動傾向が生まれました。
家電量販店の店員にネット通販の価格を見せて価格交渉することも可能なので、すぐに買って持ち帰れる家電量販店にも大きな強みがあります。
そのほかのお得に購入する方法としては、「まとめ買い」が挙げられます。
新生活などで複数の家電を一気に購入する場合、専門の「コンシェルジュ」など(店舗によって呼び名が異なります)を予約してまとめ買いのアドバイスをもらいながら購入すると、いくらか値引きしてもらえる可能性があります。若干の交渉が必要になりますが、ぜひトライしてみてください。
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