家に常備している人も多い「麦茶」。しかし、お湯を沸かしたり、ポットを洗ったり、といった作業が積み重なると意外な「負担」に。2児の母でイラストレーターのオヨネさん(40代)は、思いきって「麦茶づくりの習慣」自体をやめてみることにしたそう。今回、オヨネさんが当たり前だった「麦茶づくり」をやめて感じた効果について、詳しく語ります。

麦茶づくりをやめた理由

毎日の名もなき家事のひとつとして、「麦茶をつくる」というものがありました。

【実際の写真】麦茶をつくる代わりに常備したもの

煮出すのは時間がかかるのと、夏場はキッチンが暑すぎるから…と、今度は水出し麦茶にきり替えました。しかし、水出しであっても「面倒」の根っこは変わりません。

ボトルの口に残る茶渋を、無印良品の細いブラシでこすり洗いし、パッキンを外して除菌する。空になれば補充し、冷蔵庫の貴重なスペースを麦茶ポットが占拠し続ける…。

小学生の子どもに「おかーさん、お茶〜」と言われ「おかーさんはお茶じゃありません」と言いながらコップにおかわりをついであげる毎日。

ひとつひとつは小さな作業でも、それが毎日、そして数年続くとなると、立派な重労働です。「水出しですら面倒な自分は、家事が苦手なのだろうか」と自分を責めていた時期もありましたが、思いきってその「習慣」自体をやめることにしました。

夏は「ラベルレス」をローリングストックに

現在は、麦茶の消費量が増える夏場にかぎって、ペットボトルの麦茶をケース買いしています。徹底的に手間を省くための「ラベルレス」を購入。麦茶づくりをやめてみました。

ペットボトルにきり替える際、いちばんの懸念はゴミ出しでした。

何本ものペットボトルのラベルをはがす作業がまぁ面倒くさい。しかし、ラベルレスなら「はがす」という工程がありません。飲み終わったら軽くすすいで潰すだけ。流し台を占領していた洗いかけの2Lポットがなくなるだけで、キッチンが常にスッキリしているように感じます。

基本箱買いをしていますが、場合によっては、スーパーで買った方が若干安い気もしています。

しかし、自分で運ぶことを考えると、通販で手軽に購入するのがやはりラクです。

また、ケース買いした段ボールは子どもでも手の届く、押し入れの防災グッズの横に置いています。

多少かさばりますが、押し入れは冷蔵庫よりも毎日目にする場所でもないし、「もしものときのための備蓄」を兼ねていると割りきっています。

わざわざ防災用の水を別に管理する手間が省け、日常的に消費しながら備える「ローリングストック」として、家事の仕組みを合理化することができました。

わが家の冬は「浄水器の水」で十分

さらに、冬場は思いきって麦茶をストックすること自体をやめることに。

わが家では、寒くなると麦茶を飲む習慣がほとんどなくなることに気づいたからです。つくっても大量に残って捨てるのがむなしい、というのもありました。

現在は、浄水器(蛇口に内蔵されているタイプなのでじゃまになりません)をとおした水をそのままコップについで飲むスタイルに落ち着いています。

「温かいお茶が飲みたい」と言われたときだけ、ケトルでお湯を沸かして、少しだけ麦茶をつくります。

毎日麦茶をつくる必要がなくなり、冷蔵庫の中はさらに広くなりました。「麦茶をつくらなくていい」と決めただけで、家事のタスクリストからひとつ項目が消え、精神的な余裕が生まれています。

「丁寧な暮らし」はすてきで憧れますが、無理をして疲弊しては本末転倒です。季節や家族のライフスタイルに合わせて、家事を「引き算」していく。

麦茶づくりをやめたことで手に入れたのは、単なる時間だけでなく、自分の「心地よさ」を優先していいのだという、軽やかな気持ちでした。