XFN-ASIAによると、20日のタイ証券取引所(SET)指数は、前日比5.8%高と急反発して始まった。19日に同国通貨バーツの投機買い規制が導入されたことを嫌気し、タイ株式相場は急落したが、タイ政府がその後、規制策の一部緩和を発表したことから、買い安心感が広がっているようだ。

  タイ中銀は18日、バーツの上昇に歯止めをかけるため、一部の例外を除き、外国人投資家が同国の金融機関からバーツを購入する場合、取引額の30%を外貨のまま中銀に1年間預けることを義務付け、早期に資金を引き上げた場合、その投資家を罰する投機規制を導入する、と発表したことが外国人投資家を中心に嫌気され、19日のSET指数は前日比14.84%安と急落していた。タイ株式相場の約40%は、外国人が買い支えているとされる。

  その後、プリディヤトーン財務相は、債券などについては外資規制を継続するものの、株式取得を目的とした外貨の持ち込みは対象外にすると発表したことから、買い安心感が広がったとみられる。【了】