山東泰山の突然の“大会棄権”でACLE混乱 神戸はまさかの5位“転落”か、消化試合数ズレで順位確定の可能性
ACLEは今大会から新フォーマットに変更。アジア東西地区に分かれてグループステージを戦うことに変わりはないが、参加する東地区12クラブが1グループにまとまってリーグステージを戦うことになった。一方で同国対戦を避けることもあり、総当たり戦ではなく、リーグ内の異なる8クラブと一度ずつ対戦し、その獲得勝ち点で上位8クラブがトーナメントステージに進出することになっていた。
山東泰山は7試合消化段階で勝ち点10。他の試合がすべて終了している中でグループ突破となる8位に位置していたが、棄権したことで“当落ライン”のクラブも変わることに。第8節を終えて勝ち点9で9位の浦項スティーラーズ、勝ち点8で10位の上海海港が対象となったが、浦項は山東泰山に勝利して得ていた勝ち点3が無効となり、7試合消化の勝ち点6扱い。一方の上海海港は山東泰山との対戦はなかったため、8試合消化の勝ち点8のままになり、“逆転”8位入りとなった。
なお、アジアサッカー連盟(AFC)は「大会規則5.2条に基づき」山東泰山の棄権を公表し、「必要に応じて関連するAFC委員会に付託され、決定される予定」としていたが、今回の順位確定に関する経緯は現段階まで公表はしていない。上海海港の突破はAFCのSNSで突如「決定」の投稿がなされて“公表”されることになり、AFCのホームページに掲載されている順位表も、山東泰山の過去結果がすべて無効となった状態を反映する、消化試合数がズレた状態の順位表にアップデートされた状況となった。山東泰山と対戦のなかった中国の2クラブとブリーラム・ユナイテッドは8試合の勝ち点計算、それ以外のクラブは7試合の勝ち点計算で順位表が更新されている。「棄権クラブの結果をすべて無効とした」という説明はAFCから公表はされていない。
順位が入れ替わることで、決勝トーナメントにも影響が出る。東地区からトーナメントに進出した8クラブは、ホームアンドアウェーで対戦することになるが、リーグ1位vs8位、2位vs7位、3位vs6位、4位vs5位での組み合わせになる。また、リーグで上位だったクラブが第2戦をホームで行える権利も持つ。神戸は第7節終了時点で4位以内を確定させていたため、第2戦をホームで戦えることが決まった状態で第8節を戦った(上海申花に敗戦)が、今回の決定に伴って第2戦はアウェーでの試合となってしまう。
今回の山東泰山の“棄権”については、クラブ側から「チームに体調不良者が複数いたために判断した」と謝罪・発表されている。韓国メディア『朝鮮日報』などは、チームは韓国入りしていたものの、ホテルからスタジアムには姿を見せずに空港へ戻ったと報道。山東泰山のサポーターも棄権と急遽判断したクラブへの不満を持っているとしている。また、棄権した理由については、第7節で山東泰山がホームに光州FCを迎えて対戦した際に、山東泰山のサポーターが韓国で民主化を求める市民や学生が弾圧されて多数の死者を出した光州事件を指揮した全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の写真を客席から掲げ、山東泰山側が謝罪した事象が今回の判断に何かしらの影響を及ぼしたのではないかと指摘する声も紹介している。
