ロシア、ウクライナを広範に攻撃 エネルギーインフラに被害

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[キーウ(キエフ) 26日 ロイター] - ウクライナの首都キーウを含む広範な地域が26日、ロシア軍によるドローン(無人機)とミサイルの攻撃を受けた。ウクライナ当局によると、夜間にかけて行われた今回の攻撃でエネルギーインフラを中心に被害が出ている。

ウクライナ軍によると、ロシアは数時間にわたり広範な地域に対する攻撃を行い、78機の攻撃ドローンと6発のミサイルを発射。このうちドローン66機とミサイルを4発が迎撃された。

シュミハリ首相は「ロシアはウクライナのエネルギー部門に対しドローンとミサイルを使用した大規模な攻撃を再び実施した」と述べた。南部ミコライウ州の施設を含む3カ所の送電施設が標的にされたという。

ロシア国防省は今回の攻撃について、ウクライナの兵器生産産業に電力を供給する施設を攻撃したと表明した。

ウクライナ空軍は、西部フメリニツキー州の小都市スターロコスチャンチニフを標的に複数の極超音速ミサイル「キンジャール」が発射されたと確認したと発表した。ただ、詳細は明らかにしていない。スターロコスチャンチニフには重要な空軍基地があり、これまでもロシア軍による攻撃の標的となっている。

ウクライナ当局によると、黒海沿岸の港湾都市オデーサでミサイル攻撃により女性1人が死亡。南部ザポロジエ市では誘導爆弾攻撃で10人が負傷した。

首都キーウでは十数機のドローンを迎撃。西部イワノフランコフスク市、中部ポルタワ州、北部チェルニヒウ州で停電が報告されている。