アンカージャパン公式サイトより

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中国の電化製品メーカー「Anker(アンカー)」の日本法人・アンカー・ジャパン(東京都千代田区)が、モバイルバッテリー2製品について、海外で発火が確認されたため自主回収と交換をする。2024年9月17日に公式サイトで発表した。

委託先でのバッテリーセルの製造過程で不備

発表によると、7月に海外で対象製品が発火する現象が確認され、グループ全体で出荷を停止した。原因究明の結果、委託しているセル製造業者でのバッテリーセルの製造過程で不備が発覚。自主回収が決定したと説明している。なお、17日時点で日本での発火現象は発生していないが、「今後の被害拡大防止を第一に考え、製品の回収ならびに交換を実施させていただきます」としている。

対象製品は、1つ目が「Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)」のブラック、ホワイト、ピンク、パープルの4色。グリーンも発売されているが、対象外という。もう1つは「Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000)」のブラック、ホワイト、パープル。ピンクは対象外だ。

回収、交換はオンライン受付フォームと電話で受け付けている。

セル製造サプライヤーへの管理体制や社内での検品体制の厳格化

「現時点で影響範囲については確認が完了しております」といい、次のように改善策を説明した。

「・セル製造サプライヤーへの管理体制および社内での検品体制の更なる厳格化を迅速に進めております。また、改めて体制の見直しを行い、開発時の品質やテスト基準の厳格化を進めております。・セル製造サプライヤーに対してAnkerグループ側の管理および監督体制が不十分であったため、製造サプライヤーの選定基準の再度見直しならびにAnkerグループが定める規定を強化しております。・製品出荷前の検品における体制の見直しならびに検品項目の厳格化も進めております。・セル製造サプライヤーにおけるAnkerグループ製品の製造過程にて、Ankerグループが定める規定に準拠するよう監査体制を強化しました」